11月下旬の就活本格化直前に聞いた、学生の意識・活動状況は?
~ディスコ『就職活動モニター調査』(2012年12月発行)結果より~
就職情報会社・株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:夏井丈俊)は、2014年3月卒業予定の大学生の就職活動モニター(現大学3年生、理系は修士1年生を含む)を対象に11月22日~29日の期間、インターネットで調査を行いました。(回答数1,784人)就職活動本番を間近に控えた11月下旬時点での就職意識と就職活動の状況をお知らせいたします。
1.就活本番前の意識は、昨年に比べてより厳しくなると3人に2人が予想
自分たちの就職戦線が1学年上の先輩たちに比べてどのようになると見ているのか、見通しを聞くと、「非常に厳しくなる」「やや厳しくなる」という回答を合計して、より厳しくなるが64.9%と、3人に2人はより一層の厳しさを覚悟している結果となりました。
厳しくなると見ている学生の意見では、日中関係の悪化や大手製造業の大規模リストラなどから、企業の採用意欲が冷え込むのではと危惧する声が多く、逆に楽になると見ている学生は、12月解禁2年目で昨年の先輩よりは情報が多く、事前準備がしやすいことなどを根拠に挙げていました。
(参考資料:図表1、個別意見1)
2.約2割が志望業界を決めて就活をスタート
11 月下旬での志望業界の決定状況は、「明確に決めている」学生は18.7%で、就職活動本番前でも2 割弱は既に明確に決めていたことになります。一方、「なんとなく決めている」学生が最も多く63.2%を占め、業界研究を進めたいあまりに、企業が採用広報を開始する前の限られた情報だけで安易に決めてしまっている恐れもあるといえます。
実際、志望業界を40業界の中から5つまで選んでもらったところ、「銀行」が27.6%で最も多く、以下「水産・食品」23.0%、「商社(総合)」20.0%と続き、採用数の少ない「商社(総合)」や「マスコミ」が上位にきており、イメージや憧れの域を出ていない可能性もありそうです(参考資料:図表2,3,4)。
3.就活予定の企業規模は「規模に関わらず」が45.7%、「中堅・中小」を中心に活動は 12.1%
就職活動の中心とする予定の企業規模を聞いたところ、「規模にこだわらずに活動するつもり」が最も多く、企業選びの軸を企業規模に求めない層が約半数近くの45.7%でした。「大手企業」27.5%、「業界トップ」14.8%のいわゆる「大手狙い」の学生も42.3%に上りますが、中堅・中小企業も12.1%におよびました。とりわけ女子に「規模にこだわらずに活動」と答える割合が高い結果となりました
(参考資料:図表5、個別意見2)
4.就活準備を始めていた学生は77.3%、昨年より約20ポイント増加
11 月下旬時点で就職活動の準備を始めていた学生は77.3%と、前年の57.9%より約20 ポイント増えました。但し、準備として行った内容を見ると、「学内のガイダンス・企業説明会に参加」が最も多いなど、具体的な対策や行動というよりは情報収集が中心であったようです。(参考資料:図表6,7)
《調査概要》
調査対象 : 2014年3月卒業予定の全国の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)
回答数 : 1,784人(文系男子575人、文系女子550人、理系男子450人、理系女子209人)
調査方法 : インターネット調査法
調査時期 : 2012年11月22日~29日
サンプリング : 日経就職ナビ2014 就職活動モニター
「就職活動モニター調査」は、株式会社日経HRと株式会社ディスコが大学生の就職活動状況を調査することを目的として実施しています。
日経就職ナビは日本経済新聞社が主管し、株式会社日経HRが企画・管理を担当し、株式会社ディスコが運営事務局を務めています。
◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ディスコ http://www.disc.co.jp/ /12月22日発表・同社プレスリリースより転載)