求人需要は高いが、転職活動に慎重なITプロフェッショナル
スペシャリスト人材紹介会社ロバート・ウォルターズ、
2012年上半期転職市場調査を発表
スペシャリスト人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社(日本オフィス:東京渋谷区、代表取締役社長:デイビッド・スワン)は、2012年8月7日、IT関連職に焦点を当てた「2012年上半期転職市場調査」を発表しました。
2012年第1~第2四半期においては、世界経済の強い先行き不透明感を反映して、ITプロフェッショナルの転職に対して慎重な姿勢が見られました。多くのITプロフェッショナルは、「もし人員整理があった際、自分がまずその対象となり得る事」を懸念し、新しいポジションのオファーを受けてもその受諾には消極的で、現職にとどまり仕事の安定性を重視する姿勢が目立ちました。
この傾向を受けて有能かつ転職活動を行うプロフェッショナルは減少していますが、国内のIT企業やオンライン企業の間では、新規ポジションや後任ポジション用に新たな人材採用を求めています。
これまで社内にあったIT機能をコスト管理のために外部へ委託しようとする企業が増加したため、ベンダー企業の事業が拡大しています。テクニカル・トランスレーター、プロジェクト・コーディネーター、プロジェクト・マネージャーなどの需要の高いポジションについては、ITベンダー企業が引き続き、サポート範囲を日本国外の地域市場にまで拡大する動きを見せているため、バイリンガル人材が今後一層求められるようになるでしょう。
ロバート・ウォルターズ・ジャパンのIT分野担当ディレクターであるSamuel Griffithsは、次のように述べています。
「2012年上半期を振り返りますと、IT専門家を対象とした求人・採用活動は全体として安定していましたが、業界間で顕著な差が見られました。企業が自社のITスタッフを採用する動きは一般的に縮小傾向にありますが、技術関連企業やオンライン企業では採用を拡大しています。卓越した技能を持つバイリンガルなITプロフェッショナルの需要は高いものの、先行き不透明感が強い市場を反映して、ITプロフェッショナルの間では転職に慎重な姿勢が目立ちました。このような状況下、安定した業績を保ち、明確な成長戦略を示すことができる企業が、有能な人材を確保できている模様です。」
【その他のIT分野に見られる主な傾向】
・クラウド・コンピューティング、ビジュアライゼーション、解析ソフトウェア、ERP、オフショアリング、ITサービスそしてシステム・インテグレーションを専門とする人材の需要が大幅に増加しています。
・金融機関の間では、監査、コンプライアンス、あるいはリスク管理業務に関連してIT専門家を求める動きが目立ちます。
・昨年3月11日の東日本大震災を境に企業・個人向け保険商品に対する需要が高まり、保険業界では再び採用が拡大しています。
【今後の見通し】
・日本国内において新興企業や企業買収が顕著に増加している点を踏まえると、IT市場やオンライン市場では、引き続き活発な採用が予想されます。
・技術関連企業やオンライン企業では今後も優秀な人材の不足が続くと見られ、優秀な人材を確保する為に企業側から提示される給与の増額が見込まれます。
・コスト管理のためにIT機能を外部へ委託する動きが企業間に見られ、アウトソースを請け負うベンダー企業においては採用拡大が予想されます。
IT職の求人・採用状況の詳細情報については、下記をご参照下さい。
(URL: http://www.robertwalters-japan.com/employment-trends.html )
【ロバート・ウォルターズについて】
ロバート・ウォルターズ株式会社は、1985年、英国ロンドンにて設立され、世界23カ国の主要都市に51の事業所を有するグローバル人材紹介会社です。
2000年に設立された日本オフィスでは、全ての業界を対象に、専門分野に特化した人材紹介および人材派遣サービスを提供しています。当社は、日系中小企業から大手企業、世界有数のグローバル企業に至るまで、幅広い層のクライアント企業と取引があります。
人材紹介の業種と職種は多岐に渡り、銀行・証券、投資、不動産・保険、経理・財務、IT、法務・コンプライアンス、営業・マーケティング、人事、秘書・サポート業務、物流・購買・サプライチェーン、リテール、サービス業、医療・医薬・バイオ分野を専門としています。
◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社 http://www.robertwalters.co.jp /8月7日発表・同社プレスリリースより転載)