ワイキューブが中小ベンチャー経営者を対象に
「市場調査に関する意識調査」を実施
コンサルティング企業のワイキューブ(東京新宿区、安田佳生・代表取締役)は、従業員数200名以下の中小ベンチャー企業経営者400名を対象に、「市場調査に関する意識調査」を2005年10月3日に実施しました。
アンケート結果によると、経営者の70.0%が「自社の売上・商品などについて調査し、客観的データによる現状把握をする必要がある」と考えており、「自社の“強み”や“弱み”(77.2%)」「競合他社の経営計画や販促戦略(37.5%)」「ユーザ(消費者)についての属性や数、ニーズ(58.0%)」「マーケットシェアや自社のシェア(54.8%)」を具体的に把握できていると回答しています(カッコ内はYES回答率)。
一方で、「自社の売り上げを上げるための重要項目」と「自社にかけているもの」との回答相関性を見ると、「売り上げを上げるために必要」で「自社に欠けている」というポイントが最も高かったのは「戦略」(48.2%)。その「経営計画・販促戦略などの立案の際、市場調査を行なう」と回答した経営者は25.8%と少なかったが、そのうち客観的データでの現状把握を必要だと感じる割合は9割にも上り、全体の7割を上回りました。しかし、その調査を外部の調査会社などに委託したことがあるのはそのうちの12.9%、全体では、1割にすぎません。つまり、「調査をしている」と回答した企業のほとんどが自社内や経営者自身の主観や感覚で“現状を把握している”と認識してしまっており、ほとんどの経営者は本当の意味での「客観的データ」を得る行動は起こさないことがわかりました。
実際、外部企業による市場調査の実施経験がある企業ほど「客観的なデータを把握する必要がある」と感じており(89.3%)、その重要性をより強く認識しているといえます。また、「自社の売上に満足している」経営者が「自社で満足している」のは、1・人材(47.8%)、2・営業力(37.0%)、3・戦略(34.8%)であるのに比べ、「自社の売上に満足していない」経営者が同項目に満足しているポイントは、人材(26.6%)、営業力(10.5%)、戦略(13.6%)と低い結果となりました。中小企業にとって、「戦略」の有無が売上満足度合いを左右する重要項目であり、市場調査結果に基づく今後の戦略立案が、売り上げを伸ばす企業への突破口になるといえます。
(ワイキューブ http://www.y-cube.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・10月18日)