ARM、メンタル不調者の早期発見における、ストレスチェックの有効性を発表
~日本医科大学との共同研究により、ココロの健康診断eMeの臨床的妥当性を検証~
株式会社アドバンテッジリスクマネジメント(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:鳥越 慎二、以下ARM)と東京海上日動メディカルサービス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:矢野 孝明、以下TMS)が共同で提供しているメンタル不調者の早期発見・早期対応プログラム「アドバンテッジEAP」において、ストレスやメンタルヘルス状態の分析・評価を行う「ココロの健康診断eMe」(総合監修:日本医科大学精神医学教室大久保善朗教授)における臨床的な妥当性の高さについて、TMSと日本医科大学精神医学教室との共同研究を行い、成果を第23回日本総合病院精神医学会総会にて発表いたしました。
【 第23回日本総合病院精神医学会総会 研究内容 概略 】
1. タイトル: EAPにおける心の健康スクリーニングツールの妥当性の検討
2. 研究者:
東京海上日動メディカルサービス株式会社 廣山祐仁、久野裕美子、高橋千佳、山下礼
日本医科大学精神医学教室 川島義高、舘野周、大久保善朗
東京医科歯科大学大学院疼痛制御学分野 冨澤大佑
3. 概要
本邦での自殺者数は12年連続して年間3万人以上という事態が続いており、大きな社会的問題となっています。いわゆる働き盛りの年齢層の自殺者数は多く、企業など産業界においても、自殺を防ぐ対応が望まれています。そのためには自殺に大きな影響を与えているメンタル不調の早期発見・早期対応が重要となりますが、法令に基づく定期健康診断では早期に発見するシステムは確立されていません。
このたび、ココロの健康診断eMeを受けることに同意した日本医科大学付属病院精神神経科初診患者43名(注1)を対象とし、医師の診断結果とココロの健康診断eMeによる判定結果を比較検討しました。医師による診察で治療を要する精神疾患と診断された43名中36名(83.7%)が、ココロの健康診断eMeにおいては、相談や医療受診を促すといった対応を要する群に該当する、と判定されました。アドバンテッジEAPでは、このように臨床的にも高い妥当性を持つココロの健康診断eMeの結果を基に、対応を要する群にメール等で能動的に働きかけることで、メンタル不調者の早期発見・早期対応につなげるシステムを確立しています。
本研究は個人を特定出来る情報を削除し、匿名化処理後に解析を行なった上で、第23回日本総合病院精神医学会(平成22年11月26~27日)において発表。
【 株式会社 アドバンテッジ リスク マネジメントについて 】
「『安心して働ける環境』と『活力ある個と組織』を共に創る」を企業理念に、先進的な人事ソリューションを提供しています。GLTD 分野では、国内トップシェアの延べ30万人への導入実績を有するほか、メンタル疾患による休業の急増に対応するため、2002 年より職場におけるメンタル疾患早期発見・早期対応プログラム「アドバンテッジEAP」を東京海上日動メディカルサービス株式会社の精神科医と共同で開発し、29万人に活用されており、グループ全体では75万人が利用する国内最大のメンタルヘルスサービスプロバイダーとして、企業向けにメンタルヘルスに関する総合的なサービスを提供しています。2010年7月には株式会社イー・キュー・ジャパンよりEQ事業を譲り受け、EQ(感情能力)に関する検査・教育研修・組織分析サービスを通じて、新たに人材採用・教育分野におけるサービスも拡充しています。
【 東京海上日動メディカルサービス株式会社について 】
東京海上日動メディカルサービス株式会社は、1987年の創立以来、優秀な医師等の医療専門家を擁し、医療・健康分野で事業展開をしている企業です。近年ではトータルヘルスケアコンサルティング企業として、社会の環境変化やお客様のニーズに応じて新たな事業領域や高品質な商品・サービス開発にチャレンジしています。特にメンタルヘルス領域においては、「アドバンテッジEAP」をはじめとする各種サービスで、精神科医を中心とした専門チーム(臨床心理士等)が働く方と組織のメンタルヘルスマネジメントをサポートしています。
株式会社アドバンテッジ リスク マネジメント http://www.armg.jp//同社プレスリリースより転載