レジェンダ・コーポレーション、2012年4月入社 就職活動学生の意識調査
~人気就職先 公務員が2年連続首位
人事総合ソリューション企業(採用・育成・人事労務)のレジェンダ・コーポレーション株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:藤波達雄)は、2012年4月入社を希望して就職活動をする学生に対して意識調査を行いました。15,153名を対象に調査を行い、1,727名から回答を得ました(調査期間2010年11月30日(火)~12月6日(月))。その結果、以下の内容が明らかになりました。
<1. 公務員が2年連続首位。金融関連・メーカーが上位を占める。>
2012年4月入社を希望して就職活動をする学生に対して、希望の就職先1位~5位までの任意企業を尋ね、その結果を※1に基づき調整して、集計を行ったところ、以下の結果となりました。
【志望度ランキング】
Q:就職を志望している企業名を第1志望から第5志望まで教えてください。(第3志望までは必須回答、第4、5志望は任意回答)
http://www.atpress.ne.jp/releases/18496/1_1.PNG
※1 有効回答の『性別(男女)』『文理』『学校種別(博士・修士・学士・その他)』の構成比を『平成22年度学校基本調査(文部科学省 平成22年度学校基本調査)』に基づき調整し、第1志望=5点、第2志望=4点、第3志望=3点、第4志望=2点、第5志望=1点で集計。
※2 『圏外』:順位が51位以下を指します。
※3 『昨年』:2011年4月入社、『一昨年』:2010年4月入社
公務員が2年連続首位になりました。「雇用に対する不安・心配がない」という理由が最も多く、「福利厚生が充実している」、「地元に貢献できる(地方公務員志望)」等の理由も挙げられました。
その他では、金融関連(銀行・保険)の企業ならびにメーカー(機械・電機・食品)が上位に並び、通信・IT、マスコミ、サービス業界の企業は、上位には入りませんでした。
また、昨年と比較すると、機械・電機メーカー、火災保険・生命保険会社が順位を上げています。
<2. 『長く安心して働けそうな企業』『家族が安心できそうな企業』の上位が志望度ランキングで上位>
同時に、就職先に対する学生の企業イメージを、13項目にわたって任意で回答を募りました。
(具体的な質問項目は参考データ http://www.atpress.ne.jp/releases/18496/1_5.pdf を参照)
その結果、志望度ランキングとイメージランキングの相関を分析したところ、イメージランキングの『長く安心して働けそうな企業』、『家族が安心できそうな企業』で上位にランクされている企業が、志望度ランキングでも上位にランクされていることが多く、“安心できる”ということが志望度に大きく影響していることが分かりました。
【イメージランキング】 (志望度順位10位以上にハイライト)
http://www.atpress.ne.jp/releases/18496/2_2.PNG
【志望度ランキングとイメージランキングの相関関係】 (10位以上にハイライト)
http://www.atpress.ne.jp/releases/18496/3_3.PNG
<3. 平均目標年収は3年連続減少。昨年より微減(649万円)。>
目標としたい10年後の年収について尋ねたところ、平均649万円と3年連続減少していることが分かりました。男女別で見ると、男性は726万円(昨年より17万円減少)、女性は578万円(昨年より1万円減少)と、男性の方が平均目標年収の減少幅が大きいことがわかりました。昨年は、リーマン・ショックの影響が大きくなる前の一昨年と比較したこともあり大幅に減少しましたが、今年は、昨年と比較して市場は大きく変わらず、微減にとどまっています。
【目標としたい10年後の年収】
http://www.atpress.ne.jp/releases/18496/4_4.PNG
【レジェンダ・コーポレーションの見解】
公務員が2年連続首位。金融関連・メーカーの企業が上位に並ぶ結果となりました。
学生は、昨年の就職活動の状況を見て、内定を獲得することが難しいと感じ、内定が獲得できそうな採用人数の多い企業に着目していると思われます。金融関連・メーカーは採用人数が多く、かつ昨年と比較して採用人数を増やす企業も見られるため、学生が志望する理由につながったと考えられます。
また、志望度ランキングの上位には、『自分が安心して働ける』、『家族が安心する』イメージを持てる企業が多く並ぶ結果となりました。学生が考える「安心」の要素には、「知名度が高い」、「業界内シェアが高い」という理由だけでなく、「福利厚生の充実」、「社内研修制度が整備されている」といった社員をサポートする仕組みが整っていることも、要素の1つであると考えられます。
「安心」の要素は、堅実なイメージがある金融関連・メーカーの企業に多く見られ、金融関連・メーカーの志望理由につながったと考えられます。平均目標年収に着目すると3年連続で減少していますが、昨年と比較すると微減にとどまっています。目標年収が微減している理由は、学生が「年収面での大きな期待はできない」と考え、年収面の希望より安心して働ける環境を確保することを、優先しているためだと推測されます。
人事コンサルタント 長尾 一哉
【2012年4月入社 学生アンケート調査概要】
調査対象 :2012年4月入社を希望する新卒の大学生・大学院生15,153名
調査方法 :当社より対象学生へアンケート依頼メールを送信、アンケート専用Webページへ誘導、回答
調査期間 :2010年11月30日(火)~12月6日(月)
有効回答数:1,727名
【2011年4月入社 学生アンケート調査概要】
調査対象 :2011年4月入社を希望する新卒の大学生・大学院生16,419名
調査方法 :2012年4月入社学生アンケート調査と同様の調査方法で実施
調査期間 :2009年11月30日(月)~12月6日(月)
有効回答数:2,323名
レジェンダ・コーポレーション http://www.leggenda.co.jp/