JTBモチベーションズ
物販店店長の悩みとモチベーションに関する調査
JTBグループの人事コンサルティング会社、ジェイティービーモチベーションズ(東京都港区、市川正資・代表取締役社長)は、全国の20歳代から60歳代までの物販(小売)店の店長300人に対し、仕事に対する悩みとモチベーションに関する調査を実施し、調査結果をまとめました。
本調査は、消費が低迷する中、百貨店とGMS・スーパーの衰退や、格安店や各種専門店の台頭などの動きにより業界地図の塗り替えが続く小売業界において、店舗業績の鍵を握る店長のモチベーションを明らかにし、その支援策を探ることを目的としています。
【 調査結果概要 】
【1】 店長の60%は、仕事に「モチベーション」と「プライド」を持っている
回答者の60%以上が、仕事にモチベーションとプライドを持ち、自分のアイデアを実現し、仕事をまかされ、スタッフの定着率をよいほうだと認識し、店の運営を適切にこなし、スタッフの指導を重要だと回答している。
【2】 店長の悩みは、「会社の業績」、「昇進」、「自身とスタッフへの教育」
店長の半数が、「孤独感」「無力感」を感じると回答。
一方で、会社の業績に対して暗い見通しを持つ人が多く、昇進予想や昇進意欲がない人が多かった。また、労働時間や立地・設備、マニュアル整備といった、労働環境の面も満足している人のほうが少ない。さらに、教育に関しても、自分自身への教育、スタッフへの教育双方に関して、満足している人が少ないことがわかった。また、店長という立場での「孤独感」「無力感」を感じる人が、約半数いた。
【3】 売上の昨年対比が【5%以上高い】店の店長は、「右腕として頼りになるスタッフ」がいて、スタッフを研修や勉強会に参加させている。また、本社や本部、上司に気軽に相談でき、彼らから期待されている
売上の昨年対比が【5%以上高い】店長と、売上の昨年対比が【5%以上低い】店長の仕事に対する意識について、回答を得点化して、その差が大きい項目を抽出したところ、売上の昨年対比が【5%以上高い】店の店長は、スタッフの中に右腕として頼りになる人がいて、スタッフを研修や勉強会に参加させており、本社や本部、上司に悩みを気軽に相談でき、彼らから期待されているという認識があることがわかった。
【4】 店長を続ける理由として、売上の昨年対比【5%以上高い】店の店長は「店の責任者として、仕事に権限を持てるから」、【5%以上低い】店の店長は「今、転職をするのは難しいから」を選ぶ傾向
【5】 店長の仕事に対する3大要望は、「売上アップのための、対策が欲しい」「休む時間や休日が欲しい」「店の設備を充実させて欲しい」こと。
「仕事に対して最も強く望んでいること」を選択肢から3つまで選んでもらったところ、全体では上記のとおりであった。売上の昨年対比が【5%以上低い】店の店長の回答は、「売上アップのための、対策が欲しい」(50.3%)に集中した。売上の昨年対比が【5%以上高い】店の店長の回答は、「店の設備を充実させて欲しい」(39.2%)が最も多く、次いで「将来のキャリアの見通しを立てたい」(33.3%)、「休む時間や休日が欲しい」(31.4%)が多かった。
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JTBモチベーションズ http://www.jtbm.co.jp /同社プレスリリースより抜粋・11月10日