スリーピース、現役看護師50名を対象に
「職業・職場実態」調査を実施
医師や看護師の転職支援を行っているスリーピース(東京都中央区、徳武聖晃・代表取締役兼CEO、以下同社)は、同社が運営する看護師の転職・募集支援サービスの「MSA」を利用したことがある看護師50名を対象にした「職業・職場実態」に関する調査を実施しました。
【 アンケート結果概要 】
■ 『勤務先の良い所は?』
「勤務先が近い」ことを勤務先の良い所と考えている看護師は44.0%
「今の勤務先の良い所を教えてください。(複数回答可)」という質問では「勤務先が近い」と答えたのは44.0%。「人間関係が良い」と答えたのは36.0%。「休みがしっかり取れる」と答えたのは36.0%。「給料(時給)が高い」と答えたのは32.0%だった。
■ 『勤務先の問題点は?』
「給料(時給)が低い」ことを勤務先の問題点と考えている看護師は46.0%
「今の勤務先の問題点を教えてください。(複数回答可)」という質問では「給料(時給)が低い」と答えたのは46.0%。「上司、先輩が尊敬できない」と答えたのは38.0%。「評価基準がはっきりしていない」と答えたのは38.0%。「残業が多い」と答えたのは34.0%。「休みが取れない」と答えたのは30.0%だった。
■ 『勤務先の問題点の解決策は?』
「勤務先の問題点に対して自分ができること」は「無い」と考えている看護師は74%
「現在の勤務先の問題点に対してあなたができることはありますか?」という質問では「ある」と答えたのは26%。「無い」と答えたのは74%だった。
■『結婚・出産後の仕事へは復帰する?』
結婚し出産した後、仕事を「現在続けている」のは52.0%
結婚し出産した後、仕事を「続けたい」のは34.0%
「結婚し、出産した後も仕事を続けたいと思いますか?」という質問では「(結婚・出産後)現在続けている」と答えたのは52.0%。「続けたい」と答えたのは34.0%。「続けたくない」と答えたのは14.0%だった。
■ 『結婚・出産後に仕事を続けるうえで職場にもとめるものは?』
結婚・出産後に仕事を続けるうえで「急な欠勤・早退への理解」「院内保育所」「時短勤務」「扶養手当」「復職支援(実務・薬剤について)」が職場に必要と半数以上が回答。
「結婚、出産後に仕事を続けていく上で、特にあったらいいと思うものは何ですか?(複数回答可)」という質問では「急な欠勤・早退への理解」と答えたのは94.0%。「院内保育所」は72.0%。「時短勤務」と答えたのは56.0%。「扶養手当」と答えたのは54%。「復職支援(実務・薬剤について)」と答えたのは52.0%。「日勤のみの待遇」と答えたのは50.0%だった。
■ 『看護師になってよかった?』
看護師になって「良かった」と感じているのは34.0%。「どちらかといえば良かった」と感じているのは34.0%
「看護師になってよかったと思いますか?」という質問では「どちらかといえば良かった」と答えたのは46.0%。「良かった」と答えたのは34.0%。「なんとも言えない」と答えたのは12.0%。「他の職業につきたい」と答えたのは8.0%だった。
【 アンケート総括 】
今回、看護師の方々の現状をリサーチして、医療機関にフィードバックするという目的でアンケートを実施しました。現在の職場での問題点では「給料が低い(46%)」「評価基準がはっきりしていない(38%)」「残業が多い(34%)」「休みが取れない(30%)」と待遇面の不満を抱えている看護師が多いようです。一方、結婚して出産した後、仕事を「現在続けている(52%)」「続けたい(34%)」と考えている看護師が合計で86%という数字は看護師不足が叫ばれている昨今においてはとてもいい数字ではないでしょうか。結婚、出産した後仕事を続けるうえでは「急な欠勤・早退への理解(94%)」「院内保育所(72%)」「時短勤務(56%)」「扶養手当(54%)」「実務・薬剤についての復職支援(52%)」「日勤のみの待遇(50%)」を半数以上の看護師がもとめています。上記にあげられた問題点や課題は医療業界、医療機関だけで解決できる問題ではなく行政の課題でもあります。今まで以上に働きたい女性に対する行政のサポートが必要だと言えるでしょう。
また昨今、保育室や託児所を持つ医療機関は増えてきてはいますが、ひとつの病院で保育スタッフ、設備を維持することは簡単ではありません。病院の規模や、提供している医療の内容によっては保育室への設備投資をしたくても出来ないという医療機関が多い現状があります。また総合病院クラス以上の救急医療や、治療を行う医療機関の場合、夜間帯の勤務者も多く必要とするため、保育室での子供の預かり条件が「夜勤ができる常勤勤務者に限る」という条件が伴うところも見られます。これらの事情を踏まえ、医療機関の自助努力だけでなく、待機児童を少しでも減らす行政活動が求められています。 (スリーピース株式会社代表取締役:徳武聖晃)
【 調査概要 】
■ 調査目的:
「看護師の職業・職場実態」の調査は、現役で活躍する看護師の方々が現在働いている医療機関の実態について調査したものです。今回の調査を医療機関にフィードバックすることで、看護師の新規採用や働きやすい職場作りに役立てて頂き、より長く看護師が働ける環境作りを支援する目的で実施しています。
■ 調査方法:インターネット調査
■ 調査対象:現在日本在住で医療機関で働いている看護師
○ 性別 :女性
○ 地域 :全国
○ 未既婚 :指定なし
○ 子供の有無:指定なし
■ サンプル数:50名
■ 調査期間:2010年9月14日(火)〜2010年10月12日(火)
スリーピース TEL:03-4590-2879 /同社プレスリリースより抜粋・10月18日