ディスコ、『採用活動に関する調査』(2010年7月)を実施
〜“買い手市場”のはずが… 採用の満足感は低下
新卒採用広報メディアを中心に様々なサービスを提供するディスコ(東京都文京区、小坂文人・代表取締役社長)は、全国の主要企業14,083社を対象に、2011年3月卒業予定者等の採用活動に関する調査を行いました(調査時期:2010年7月7日〜15 日、回答社数:1,156社)。
その結果、採用の満足度については、「質・量ともに満足」が総合で34.3%と最多となったものの、前年の42.8%から8.0ポイント低下していまし た。この「質・量ともに満足」の減少傾向はすべての採用属性にも共通しています。外需系の製造業を中心とした技術者採用の回復が、質・量の両面にわたる理 系の“不足感”を生んだこと、また買い手市場を背景に、特定層の学生をターゲットとしたものの、実際には企業間の獲得競争が激しく、採用活動を思うように 進められなかったことなどが、満足感低下の理由として考えられます。
1. 2011年3月卒業予定者の充足率と、7月以降の採用活動
7月上旬の調査時点での採用予定数に対する内定者の割合、いわゆる「充足率」は、全属性の総合で約7.9割と、前年同期 (約8.0割)を若干下回りました。採用属性別で見ると、「大卒文系」は前年同率でしたが、「大学院了」「大卒理系」については大きく率を下げまし た。
また、7月以降の採用活動の予定について、「今年の採用活動は基本的に終了」とする企業が前年の59.4%から 49.7%へと10ポイント近く減少しました。一方、「現在の母集団に対し引き続き行う」「秋採用・通年採用等として新たに募集する」企業の割合はいずれ も約1.5倍に増えており、採用戦線のピークを過ぎてなお採用活動を続ける企業は少なくないことがわかりました。
買い手市場を背景に、多くの企業が内定辞退者数を少なく見込んでいたものの、前年度に比べ「増えた」とする企業が2割を超えたという結果も出ています。想定を超えた内定辞退者の増加が、充足率の低下や採用活動の継続を生んだともいえそうです。
2. 就職浪人生への対応
5月調査に 引き続き、就職浪人生(学校を卒業してなお就職を志している者)への対応について聞いたところ、「以前から受け付けている」企業は全体の41.5%でし た。「今年度はじめて受け付けた」の3.8%を足し合わせると、約半数の企業が就職浪人生に門戸を開いていることになります。「今年はじめて受け付けた」理由として最も多かったのは「採用基準を満たす者がいる可能性があるため」で55.3%でした。また「受け付けている」企業のうち、就職浪人生に内定を出した企業は、全体で16.8%でした。
≪『採用活動に関する調査』 〜2011年3月卒業予定者等の採用活動に関する調査 <7月調査>〜 概要 ≫
調査対象 | : 全国の主要企業 14,803社 |
調査方法・期間 | : インターネット調査法 2010年7月7日〜15日 |
回答社数 | : 1,156社 |
調査機関 | : 株式会社ディスコ 調査広報室 |
: 全国の主要企業 14,803社
◆ リリース本文ならびに添付資料はこちらをご覧下さい。
ディスコ http://web.disc.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・8月3日