日経HR、「都内の大学・大学院生の企業選び」に関する調査結果を発表
日本経済新聞社の子会社で、就職・転職情報サービスを行う日経HR(東京都千代田区、三谷茂・社長)は、2011 年3月卒業予定の都内の大学・大学院生を対象に「就職活動に関するアンケート」を実施。756人から回答を得ましたので、以下にその一部を紹介します。
■ 行きたい業界 …「銀行」「生保・損保」などの金融系は人気が安定
「行きたい業界」の1位は昨年に続き「商社」でした。支持率は29.2%(昨年は30.8%)で、3人に1人が志望業界に挙げています。そのほかに前年比で伸びが大きかったのは、「銀行」(昨年の22.9%から26.2%)、「生保・損保」(同18.0%から21.3%)、「不動産」(同6.4%から9.7%)の3業界。いずれも前年比3.3ポイント増となっています。銀行や生保・損保業界は2010〜11年にかけて新たなメガグループが形成されると見られ、企業規模や安定性を求める学生からの支持が高まったようです。
■ 行きたくない業界 … 身近な外食・流通業界は敬遠傾向
「行きたくない業界」は「フードサービス」が15.9%でトップ。13.8%の「百貨店・スーパー・コンビニエンスストア」が前年比4.7ポイント増で続きました。一方、学生の支持率が最も下がったのは「不動産」。前年調査では大手不動産会社の倒産が相次いだことなどから支持率は14.1%でしたが、今回調査では5.1 ポイント減の9.0%となりました。
■ 就活開始時期 …「早めの就活を!」という意識がさらに加速
就職活動の早期化が問題視されていますが、「いつから就活を開始したいか?」という質問 に対しては、3年(院1年)生の「夏(7〜9月)」という回答が25.9%で最多となりました。前年調査では3年(院1年)生の「10月」が26.7%で最も多かったのですが、就職環境の厳しさを反映したためか、学生が早めに動き出していることが分かります。
■ 志望度の低い企業での面接 … 内定を取るため!? 7割が「第一志望」と回答
「志望度の低い企業の面接で『第一志望ですか?』と質問された時どうするか?」という質問には、71.0%の学生が『「第一志望です」と嘘をつく』と回答しています。内定がゼロにならないように、たとえ志望度の低い企業でも「内定は確保しておきたい」という学生の気持ちの表れと見られます。
【 調査概要 】
調査方法: インターネットによるアンケート調査
対象者: 2011年3月卒業予定の都内の大学・大学院生
回答者数: 756人
調査期間: 2009年11月26日〜12月2日
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
日経HR http://www.nikkeihr.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・1月18日