サンクステンプ
特別支援学校生徒向けビジネスマナー・PC研修開催
総合人材サービスのテンプグループで、障がい者の雇用支援を手掛けるサンクステンプ(東京都中野区、篠原欣子・代表取締役社長)は、都立知的障がい特別支援学校高等部を対象とした夏季研修内のビジネスマナー、パソコン研修を東京都教育委員会より依頼され、2009年7月28日(火)〜30日(木)および、8月3日(月)〜7日(金)に実施致します。
東京都では、長期計画「10年後の東京」において、2006年12月より10年間で3万人以上の障がい者雇用創出(※1)を目標に掲げ、「首都TOKYO障害者就労支援行動宣言」を策定しています。同宣言に基づき、東京都や東京都教育委員会など、関係8団体が賛同・協力し、民間企業在職者による実践的な職業教育の導入など、就労支援につながる人材育成の充実により、障がい者の雇用・就労を推進しています。
東京都は、同取り組みの一環として、2009年7月28日(火)〜30日(木)および8月3日(月)〜7日(金)に、都立知的障がい特別支援学校高等部の生徒90人を対象に、就労を目的とした「寄宿舎を活用した生徒夏季研修」を開催、弊社では、同研修内で「ビジネスマナー、パソコン研修」を実施致します。同研修の目的は「企業で働くこと」の具体的なイメージの形成で、面接のロールプレイングや職場で必要とされるビジネスマナーおよび弊社内での現場見学会など、実務に即した研修を実施してまいります。
弊社は、テンプホールディングスの特例子会社として1991年の設立以降、主に知的障がい者の就労を支援し、1998年より実施しているインターンシップの受け入れは185人に上ります。また、これまでも都内の特別支援学校でビジネスマナー研修を実施し、学校、保護者から「研修後、本人の自覚が芽生えた」「企業面接で落ち着いて対応できた」などと評価されています。加えて、2008年4月から2年連続で、テンプグループでシニアの人材派遣を手掛けるテンブロス株式会社にて、このたびの取り組みの一つである、生徒の雇用先および実習先企業の開拓業務を受託しております。これらテンプグループが有する障がい者就労支援の多様なノウハウを活かした業務運営が評価され、今回、依頼を受けることとなりました。
弊社では、今後も社員の90%以上が障がい者である特性を活かし、障がい者の視点による、障がい者の就業機会の拡大と雇用の創造に寄与してまいります。
【 知的障がい者を取り巻く環境 】
障害者雇用促進法(※2)改正により、2008年の民間企業の障がい者就労数は、前年比7.6%増の325,603人ですが、うち知的障がい者の就労者数は12%増の53,563人、総就労数の16%にとどまっています。その要因の一つとして、企業が求めるビジネススキルと学校で学ぶスキルではミスマッチが生じているため、就業に結びつきづらいと言われています。
【 企業が求めるビジネススキル(一例) 】
「基本的な挨拶ができる」、「他人と協調して仕事ができる」、「一つのことに集中できる」など、社会人として基礎となるビジネススキルが、充分備わっていることが挙げられます。
(※1)…東京都教育委員会では、2016年までの10年間で都内特別支援学校の総卒業生数の就労率、27.6%→40%を目指している。
(※2) …常用雇用労働者数56人以上の民間企業に対して 常用労働者の1.8%以上の障がい者雇用が義務づけられ、2003年9月の情報公開請求による雇用率未達成企業名の公表や社会的責任、法令順守への意識の高まりにより、障がい者雇用への取り組みが活発化。
【 概要 】
■ 日時・研修先:
7月28日(火)〜30日(木)……都立中央ろう学校(東京都杉並区下高井戸2-22-10)
8月3日(月)〜7日(金)……都立八王子特別支援学校(東京都八王子市台町3-5-1)
■ 対象: 都立知的障がい特別支援学校高等部生徒
内容:「企業で働くこと」の具体的なイメージの形成および就業体験
(1) 「ビジネスマナー…「報告・連絡・相談」の理解と活用
(2) パソコン教室…伝票入力などで必要なアクセスの入力練習
(3) 面接対応…各人の自己PRを考えロールプレイングで習得
■ お問い合わせ: サンクステンプ(チャレンジド・サポート室 工藤まで) TEL:03-5911-1283
テンプホールディングス http://www.temp-holdings.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・7月28日