コンコード、2009年上期 プロフェッショナル人材の最新動向
2008年秋からの世界的な景気後退を受け、2009年3月期も有効求人倍率が過去最低水準となったことが明らかになりました。人材市場では、依然として「派遣切り」や「新卒者の内定取り消し」問題が取り沙汰されています。プロフェッショナル人材を輩出するコンサルティング・外資金融業界でも例外ではありません。しかし、いわゆる高キャリア層である同業界の人材市場における問題は、あまり報道されていないのが現状です。
そこで、コンコード(東京都港区、渡辺秀和・代表取締役社長 CEO)のキャリアコンサルタントが、Q&A形式でプロフェッショナル人材市場の最新情報をレポートいたします。貴媒体制作の上で、ぜひご活用いただければ幸いです。
【Q1:有効求人倍率が最低水準の今、コンサル・外資金融業界の求人・採用の傾向は?】
コンサル・外資金融業界では、金融機関の破綻が相次いだ2008年後半に各社の求人数が激減しました。その後、2009年前半は緩やかではありながらも、依然として求人数の減少傾向が見られます。この先も引き続き、同業界における求人数は、過去最低水準である状況が予想されます。
【Q2:現在のプロフェッショナル人材の転職傾向は?】
コンサル・外資金融業界の出身者には、2008年末からリストラ・早期退職により、退職された方が多くいます。特に、リーマンショック後の2008年後半には投資銀行や外資金融出身の方が、2009年前半には戦略コンサルファーム出身の方が退職し、転職のご相談に来るケースが増えています。
このような方々の中には、コンサルティング経験やMBAなどを持ち、高度な能力があるにも関わらず、昨今の採用状況から転職活動が難航しているケースもあります。また、特に投資銀行の方は、採用は決まったものの年収が前職の3分の1程度の額となってしまうなど、条件面で何らかの妥協を強いられる例もあります。さらに、2008年前半までポテンシャル採用をしていた企業も多くありましたが、現在は求人案件と応募者の強みがマッチしていないと難しい状況になっています。
【Q3:採用に積極的な会社・業界は?】
上述のように、各社の求人数は依然として低い水準ですが、採用を積極的に行う企業もあります。不景気にニーズの高まるコストカット系のプロジェクトや中規模のM&Aに強みを持つコンサルティングファーム、景気に左右されない医療業界向けのコンサルタントなど。これらは業績も伸びており、いずれも積極採用を行っており、弊社キャンディデイトの方も好条件のオファーを得て、ご入社されていくケースも多いです。
■ 会社概要/コンコードキャリアについて
コンコードキャリアは、コンコード エグゼクティブ グループ(東京都港区、代表取締役 CEO:渡辺秀和)が2008年11月に開始した、コンサルティング・外資金融業界に特化した人材紹介サービスです。当社では、これまで数百名ものプロフェッショナル転職を成功させたCEOの渡辺秀和をはじめ、キャリアコンサルタント全てが同業界出身者です。求職中のキャリア相談から選考における書類・面接・筆記対策まで、同業界におけるキャリア支援を積極的に行っています。
コンコード http://www.concord-career.com/ /同社プレスリリースより抜粋・5月28日