日経HR、人気企業の採用活動に関するアンケート調査結果を発表
日本経済新聞社の子会社で、就職・転職情報サービスの日経HR(東京都千代田区、三谷茂・社長)は、日本経済新聞社が毎年実施する「大学生の就職希望企業ランキング」( 2009年2月23日付日本経済新聞第2部)上位100位以内企業を対象に、現在進行中の2010年春入社予定の新卒採用活動に関連するアンケートを2009年2−3月に実施しました。学生に人気のある企業73社から回答を得ましたので、以下にその一部を紹介します。
■ 採用で力を入れる活動 …「面接」「エントリーシート」などが前年比増
採用活動で力を入れていることを聞いたところ、前年よりポイントを上げたのは「面接」( 54.4%→63.2%)や「エントリーシート」(13.2%→25.0%)などだった。面接や書類選考に力を入れることで、学生の仕事への理解をしっかりと確認し、早期離職につながる可能性の高い雇用のミスマッチを防ぐという点に力を入れている。
■ 採用したくない学生像 …「漠然と学生生活」「服装がだらしない」など
日経就職ナビ編集部が日頃、見たり聞いたりした学生の行動を選択項目に挙げ、「特にこんな学生は採用したくないと考える項目はあるか」の質問を日常面や選考過程別に聞いたところ、学生生活では「漠然と過ごしてきてしまっている」( 77.0%)、見た目では「服装がだらしない」(55.9%)、「髪の毛がボサボサで不潔」(42.4%)などが上位に挙がった。ほかには、エントリーシート・履歴書では「記入項目に空欄が多い(または「特にありません」などが多い)」(50.0%)、面接では「声が小さくてボソボソ話す」(31.7%)がそれぞれ最も多かった。
■ 社会人基礎力」の中で重視する項目…「主体性」と「実行力」が約7割
経済産業省がまとめた「社会人基礎力」の項目の中で、「採用時に重視する点はどれか」と聞いたところ、「主体性」と「実行力」を挙げる企業が約7割にもなった。受身の姿勢で仕事に取り組むのではなく、 “自ら考えて、動ける人材”が求められている人材像といえるようだ。
* 社会人基礎力…経済産業省が仕事や社会で生活するうえで必要な基礎力として2006年にまとめた。「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」の3つの能力と、これらを「主体性」や「実行力」など12に細分化した要素で構成される。
【 調査概要 】
調査方法: 日本経済新聞 第2部新卒就職広告特集( 2009.2.23付)掲載の「大学生の就職希望企業 ランキング」上位 100位以内の採用担当者にアンケート用紙をメールまたはFAXで送付。73社から 回答を得た。
調査期間: 2009年2月23日〜3月6日
※ 詳細はこちらをご覧下さい。
日経HR http://www.nikkeihr.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・4月23日