インテリジェンス、転職サービス「DODA」
登録者の転職理由を緊急調査
インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏・代表取締役 社長執行役員)が運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、2008年秋の金融危機以降の転職理由について緊急調査を行いました。本調査は、DODA転職支援サービスの登録者データを集計したもので、2008年10月〜2009年1月までのデータを、2008年6月〜2008年9月までと比較し、その変化について調べました。
※ 詳細は、DODAサービスサイトにて公開しております。
http://doda.jp/guide/reason/index.html
【 調査結果 】
■ 【総合】「不満」は減少、「不安」が増大
総合結果では、「会社の将来性が不安」(12.9%)、「他にやりたい仕事がある」(11.3%)、「専門知識・技術力を習得したい」(7.4%)が上位となりました。調査の直近4ヵ月前である2008年6月〜9月までのデータと比較すると、程度の差こそあれ、「不満」要素が軒並み減少し、全体的に「不安」要素が増大していることがわかります。また、「倒産/リストラ/契約期間の満了」と回答した人の割合が2.8ポイントの増加で6.2%となったほか、「給与に不満がある」という転職理由が減っていることからも、転職希望者の背景に、切実な雇用状況が広がりつつあると言えます。
■ 【年代別】年齢が高くなるほど、会社や雇用に対する不安が増大
年代別では、20代が「他にやりたい仕事がある」(12.3%)、30代が「会社の将来性が不安」(16.0%)、40代では「会社の将来性が不安」(19.7%)がそれぞれ最多となりました。全体的に、年齢が低いほど給与、雇用形態、評価方法など会社や組織に対する不満を転職理由にする人が多く、年齢が高くなるほど会社や自身の雇用に対しての不安が募ってきているという傾向が見られます。若いうちは様々なことに挑戦したいと考える人が多く、ある一定の年齢以上になると、安定的に働けるかどうかに対する不安を抱える人が増えていくと考えらえます。
■ 【男女別】「雇用形態」「家庭環境の変化」…女性ならではの悩み浮き彫りに
男女別では、男性「会社の将来性が不安」(14.5%)、女性「他にやりたい仕事がある」(11.6%)がそれぞれ最多となりました。男女の回答を比較すると、男性が「会社の将来性が不安」「給与に不満がある」など会社や業界、給与に対する不安・不満が強いのに対して、女性は「雇用形態を変えたい」「残業が多い/休日が少ない」など、働き方や環境に対しての不安・不満が強いことがわかりました。
特に、「雇用形態を変えたい」と考えている女性は男性の2倍近くに上り、女性の方が男性に比べて今の雇用形態に不安を抱えている人が多いことに加え、「女性が働きにくい環境であることが不満」「家庭環境の変化」などの転職理由が女性でのみ上位に入っていることも特徴で、働く上ではまだまだ女性ならではの悩みが多いことも浮き彫りとなりました。
■ 【調査結果から】キャリアカウンセリングの場面でも、雇用の不安による転職理由が増加
当社のキャリアコンサルタントによると、転職支援のキャリアカウンセリングの場面でも、以前は職場の環境や自らの待遇に対して不満を口にする人が多かったものが、2008年の9月頃を境に、業績不振や経営陣の交代、リストラなどによって会社や自分の将来、自分の雇用にまで不安を感じ、転職を考える方が増えてきているようです。
一方で、「他にやりたい仕事がある」「専門知識・技術力を習得したい」「幅広い経験・知識を得たい」という転職理由にはほぼ変動はなく、苦境の中でも、自己成長のために転職を望む人たちが多いことも明らかになりました。
< 調査概要 >
■ 調査期間
2008年10月1日〜2009年1月31日(過去比較:2008年6月1日〜2008年9月30日)
■ 調査方法
DODA転職支援サービス登録者の登録データを集計
■ 対象者数
17,406名
※ 本リリースの詳細はこちらをご覧ください。
インテリジェンス http://www.inte.co.jp/同社プレスリリースより抜粋・3月26日