オートデスクとテンプスタッフ・テクノロジーが協業
人材の育成・特定派遣「BIM Pro」をスタート
オートデスクとテンプスタッフ・テクノロジーが協業
人材の育成・特定派遣「BIM Pro」をスタート
ソフトウエア開発・販売大手のオートデスク(東京都中央区、鬼澤盛夫・代表取締役社長)と、総合人材サービスのテンプグループでIT系エンジニア専門の人材サービスを手掛けるテンプスタッフ・テクノロジー(東京都渋谷区、上園裕二・代表取締役社長)は、建築業界における3次元設計ツール「Revit」の普及・推進活動で協業し、2008年12月8日(月)より、3次元設計のBIMオペレータ育成・特定派遣(※1)サービス「BIM Pro」を開始致します。
【 背景 】
従来、建築設計は2次元CADで図面を作成し、使用する部材のサイズや形状、耐久年数などの属性情報は台帳管理していたため、再利用や共有が難しく、時間とコストに大きな負担がかかっていました。昨今、こうした状況を変えるべく、3次元設計ツールを利用し、設計情報のデータベースによる一元管理や建物のライフサイクルのあらゆる段階(設計〜建設〜メンテナンス)で情報を活用する「BIM(Building Information Modeling)プロセス」が注目されています。BIMプロセスは、建設会社や設計事務所の課題である、コスト削減や納期の短縮化、デザイン性、耐久性、環境負荷の低減など、付加価値の高い建築物建設を実現する手法として、すでに大手ゼネコンのプロジェクトなどで採用が進んでいます。
オートデスクでは、BIMプロセスの構築上、必須となる3次元設計ツール「Revit」シリーズを既に市場に投入し、普及を図ってまいりました。「Revit」は、データベースの情報を元に建物のモデルを構築、可視化し、さらに、日照検討や各種シミュレーション、使用電力量などの分析までも行うことができます。一方、テンプスタッフ・テクノロジーでは、3次元CADオペレータや設計補助要員の需要が増加していますが、経験者数の不足により需要に応えきれておらず、こうした上流工程分野での人材育成を模索しておりました。
そこで、「Revit」の普及拡大を目指すオートデスクと、CADオペレータへの新たなキャリア提示を目指すテンプスタッフ・テクノロジーは、BIMの普及には専門技術を持った人材育成が欠かせないという認識のもと、その第一弾として、2008年12月8日(月)から、3次元設計ツールRevitを扱うBIMオペレータの育成・特定派遣サービス「BIM Pro」を開始致します。
【 BIM Pro概要 】
当プログラムは、建築士資格と2次元CADソフトの実務操作経験を有し、3次元設計ツールの習得を目指す人材を対象に、テンプスタッフ・テクノロジーの社員として雇用した後、2週間の研修を経て、大手ゼネコンや設計事務所、およびオートデスク コンサルティングサービスが提供する3次元設計の支援サービスに特定派遣として就業する「育成型特定派遣制度」となっています。
テンプスタッフ・テクノロジーでは、プログラムの開始に伴い、オートデスク認定のCADトレーニングセンター(通称:ATC)を同社秋葉原オフィス内に新設。「Revit」に関する研修をオートデスクにて行い、設計・施工事例をもとにしたBIMの実践研修をテンプスタッフ・テクノロジー内のATCにて行います。両社では、当プログラムを通じ、2010年3月末までに約50名のBIMオペレータ育成を目指します。
今後も、両社の協業体制を強化しながら、建築業界における3次元設計ツールの浸透、BIM設計手法を推進するとともに、建築業界の需要に合わせた人材の育成・供給を一層強化してまいります。
(※1)特定派遣とは、常用社員を企業へ派遣する事業のこと。
オートデスク http://www.autodesk.co.jp、テンプスタッフ・テクノロジー http://www.temptech.co.jp/同社プレスリリースより抜粋・12月8日