フジスタッフ、SAP事業 第2 弾
「医師事務サポートスタッフ」派遣開始
総合人材サービスのフジスタッフ(東京都千代田区、増山律子・代表取締役社長)は、勤務医の事務作業をサポートする「医師事務サポートスタッフ」の派遣サービスを2008年8月より開始致しました。 当社は、グループ内で医療機関のコンサルティング、メンタルヘルスケアも行うEAP総研(東京都千代田区、川西由美子・代表取締役社長)と共同で「SAP事業推進室」を2008年4月に設立し、医療機関で外来患者や来院者へのサービスを専門に行う「医療機関向けコンシェルジュ」の派遣サービスを展開してまいりました。SAP事業第2弾となる「医師事務サポートスタッフ」派遣サービスと合わせ、事務・サービスそれぞれの専門スタッフの導入を推進することで、院内の医師・看護師の負担軽減とサービスレベル向上を提案してまいります。 ■ 「医師事務サポートスタッフ」とは 各種書類の作成や文書作成、データ管理といった医師の抱える事務作業をサポートするスタッフのことを言います。高いOAスキルを持つスタッフが事務作業をサポートすることで、医師の事務作業の負担を軽減し、本来の診療行為に集中できる労働環境の整備で生産性向上を目指します。 【医師事務サポートスタッフの業務内容例】 入院証明書の作成/生命保険証明書の作成/紹介状の宛名書き/診療情報提供の作成/医師の教育や臨床研修などの準備作業/フィルム・カルテの管理/診療に関するデータの管理/行政上の業務への対応 など 「医師事務サポートスタッフ」には、医師の事務負担を軽減するための高いOAスキルはもちろん、多忙な医師から指示を仰ぎ、業務を遂行していく高いコミュニケーション能力が求められます。当社が「ff-woman プロジェクト」として就業支援を行っている育児中女性の中には、医療業界での就業経験や高い業務スキル、コミュニケーション能力を持ちながらも子供の預け先や勤務時間などの問題から一旦社会を離れたため、仕事と育児を両立できる形で働きたいとするスタッフが多数おります。医師事務サポートスタッフの導入では、医師の業務の切り分けを行うことがその第1 歩であるため、その業務内容や業務量に応じて柔軟な勤務形態を提案することによって、勤務医の負担軽減・生産性向上と同時に、家庭に眠っている優秀な人材雇用の創出にもつなげていきたい考えです。 ■ 医師事務サポートスタッフ誕生の背景 現在、わが国では医師不足と勤務医の過酷な労働環境が大きな問題となっています。特に勤務医の95.8%が通常勤務(8時間)と宿直勤務(16時間)を連続する長時間勤務にあたらざるを得ない(日本医労連調査)など、勤務医の過酷な労働環境が勤務医離れを引き起こし、医師不足に拍車をかけています。この勤務医の業務負担を軽減し、労働環境を整備する目的で、政府も2008年4月の診療報酬改定の中で「医師事務作業補助体制加算」を導入しました。この制度は、勤務医が抱える事務作業の一部をサポートする医師事務作業補助者の導入を奨励することにより勤務医の事務作業を軽減しようとするもので、一定条件を満たす病院で配置される医師事務作業補助者の数を診療報酬の対象とするものです。こうした行政の後押しもあり、医師の事務作業をサポートする人材の活用に期待が高まっています。 ※ 医師事務作業補助体制加算 2008年度の診療報酬改正で「病院勤務医の負担軽減策」の一環として、地域の急性期医療を担う病院において、医師の事務作業を補助する職員を配置している場合の評価として新設された制度。診療報酬加算の対象にあたっては、診断書の文書作成や診療記録への入力代行、データ整理など医師の指示の下に業務を行うこと、また医師事務作業補助者がその業務の専従であること、業務範囲や配置方法を書面で定めることなど院内の体制整備が義務付けられています。また、医師事務作業補助者は最低6ヵ月のOJTを含む研修も必要となります。 ■ 詳細はこちらをご覧下さい。 (フジスタッフ http://www.fujistaff.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・8月18日) |