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掲載日:2025/03/17

「新たな場における挑戦に伴う不安や課題」に関する実態調査

新たな場に挑戦した40代中間管理職の約9割が、「世代間ギャップ」に起因する課題に直面!GLOBIS 学び放題、「異動、転職などに伴う不安や課題」を調査

株式会社グロービス(東京都千代田区、代表取締役:堀 義人)が提供する定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」は、40代中間管理職の方を対象に「新たな場における挑戦に伴う不安や課題」に関する実態調査を実施しました。この調査から、40代中間管理職の約9割が世代間ギャップに起因する様々な課題を感じ、6カ月以上が経過しても7割以上が不安や課題が解消されていないことなどが明らかになりました。

<背景>
近年、組織内の世代間ギャップが注目されています。この「世代間ギャップ」とは、異なる世代の人々の間に存在する価値観の違いを指します。特に中間管理職を担うミドル層は、世代間ギャップを埋めつつ、組織のパフォーマンスを最大化することが期待されます。
また、一定の実績を持つミドル層は、それまでの経験を別の場所に活かすことを期待され、社内異動や新たなプロジェクトへのアサインなど、新たな機会を与えられることが少なくありません。加えて、その後のキャリアのため、自ら手を挙げて新しい機会に挑むケースもあると思われます。

新たな場において、世代間のギャップ調整と、新しい環境への適応や成果創出を同時に求められる中間管理職のミドル層。実際に新たな場に挑戦した方々は、こうした状況をどう感じ、どのように困難を乗り越えているのでしょうか。

「GLOBIS 学び放題」は、異動・転職・新規プロジェクトへのアサインなどで新たな場に挑む40代の中間管理職を対象に、その不安や課題に関する実態調査を実施しました。

<調査サマリー>
・40代中間管理職の約5割が、直近1年間に仕事上で何かしらの変化を経験
・新たな場での不安や課題は、多岐に渡る
・新たな場に挑戦した40代中間管理職の約9割が、「世代間ギャップ」に起因する課題に直面
・6カ月以上が経過しても、7割以上の人は不安や課題が解消されていない
・新たな場での不安や課題、周囲への質問・相談、学習で積極的に解消

40代中間管理職の約5割が、直近1年間に仕事上で何かしらの変化を経験
「直近1年間で、ご自身に起こったこと」を尋ねる設問への回答では、40代中間管理職の約5割が仕事上で何かしらの変化を経験していることが明らかになりました。具体的な変化の内容として、最も多かったのは「所属組織内で新たなプロジェクトに参加した」で8.7%、次いで「所属組織内で担当する顧客や業務範囲が変わった」が8.3%、「所属組織内で異動した」が7.8%となりました。

新たな場での不安や課題は、多岐に渡る
続いて、新たな環境での挑戦である「所属組織内で新たなプロジェクトに参加した」「所属組織内で異動した」「転職をした」を選んだ方を対象に、「新たな場で活動を始めた際の不安や課題は何だったか」を尋ねました。その結果、1位が「業務量が多いこと」で44.0%、2位が「新しい部下、同僚とのコミュニケーション」で42.1%、3位が「成果へのプレッシャーが強いこと」で38.7%。また、4位以降も回答率30%を超える回答が複数続く形となりました。ここから、新たな場で活動を始めた際の不安や課題は多岐に渡ることがうかがえます。

新たな場に挑戦した40代中間管理職の約9割が、「世代間ギャップ」に起因する課題に直面
直近1年間に新たな場で活動を始めた際に不安や課題を感じたと回答された方に「直近1年間に新たな場で活動を始めた際、世代間ギャップが原因で感じた悩みや課題は何か」を尋ねたところ、1位が「若手の育成・教育がうまくいかない」で39.5%、2位が「世代間で働き方への考え方が異なり、マネジメントが難しい」で36.5%、3位が「異なる世代間でのコミュニケーションが生まれづらい」で25.3%という結果になりました。一方、「特になかった」という回答は8.5%にとどまりました。
こうした結果から、40代中間管理職の約9割が、新たな場において、世代間ギャップに起因する課題に直面していると言えます。

6カ月以上が経過しても、7割以上の人は不安や課題が解消されていない
新たな場で活動を始めてから6カ月以上が経過したと回答した人に、当時の不安や課題は解消されたかを尋ねたところ、最も多かったのは「一部は解消された」で58.0%でした。「大部分が解消された」(21.9%)と「完全に解消された」(5.5%)の合計は3割未満に留まり、7割以上の人が、新たな場で活動を始めてから6カ月以上経過しても、悩みや課題が解消されていないということが判明しました

新たな場での不安や課題、周囲への質問・相談、学習で積極的に解消
直近1年間に新たな場で活動を始めた際の不安や課題が「完全に解消された」または「大部分が解消された」と回答された方に「不安や課題を解消するために取った手段」を尋ねたところ、1位が「部下や同僚に質問・相談しながら解決した」で50.0%、2位が「業務経験を積む中で自然に解消された」で43.3%、3位が「上司に質問・相談しながら解決した」で40.0%、4位が「不安・課題に感じることに関して学習をした」で28.3%という結果になりました。
この結果から、業務経験を積む中で自然に解消された人も一定数いるものの、自ら積極的に行動することで不安や課題を解消した人が多いことがうかがえます。

また、「不安・課題に感じることに関して学習をした」と回答した人に対して、何を学習したかを聞いたところ、最も多かったのが「リーダーシップ」(52.9%)、続いて同率で「マーケティング」と「ITスキル・デジタルリテラシー」(47.1%)、「コミュニケーションスキル」という結果となりました。

まとめ
今回の調査から、40代中間管理職の約5割が直近1年間で自身の仕事上で何かしらの変化を経験しており、新たな場で活動を始めた際の不安や課題は多岐に渡ることが判明しました。さらに、新たな場で活動を始めた40代中間管理職の約9割が世代間ギャップに起因する様々な課題を感じており、新たな場で活動を始めた際から6カ月以上が経過しても7割以上の人が悩みや不安や課題が解消されていないことが明らかになりました。
また、これらの不安や課題を自ら積極的に行動することで解消した人が多く、不安・課題を解消するための学習で多くの人が学んだ領域は「リーダーシップ」「マーケティング」「ITスキル・デジタルリテラシー」であることがわかりました。

<調査概要>
調査期間:2025年2月7日~2月10日
調査方法:インターネット調査
調査対象:ホワイトカラーの職種*1に就く40代中間管理職
調査人数:1,715名
*1 ホワイトカラーの職種:営業職、経理職、総務職、事務職など
 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社グロービス /3月7日発表・同社プレスリリースより転載)

この記事ジャンル 人材育成概論