生成AIリテラシー診断結果
生成AIリテラシー偏差値49以下の割合は全体の約85%。約1,500名が参加した「生成AIリテラシー診断」の開催結果を公開
生成AIパスポート試験の受験者との比較により、日本社会の生成AIリテラシーの実態を可視化
生成AIを社会に実装し、産業の再構築を目指す一般社団法人生成AI活用普及協会(理事長:井畑 敏、所在地:東京都千代田区、英称:Association to Generalize Utilization of Generative AI、以下:GUGA)は、「生成AIリテラシー診断」を実施しました。約1,500名が参加した本診断を通じて、参加者の「生成AIリテラシー偏差値」および「リスク理解度」を可視化したところ、日本社会全体における生成AIリテラシーレベルの底上げの必要性が明らかになりました。
■ 本診断の開催背景
生成AIの台頭を受け、全てのビジネスパーソンに求められるリテラシー・スキルは変化し、リスキリングの必要性はますます高まっています。生成AIを安全に活用するためには、利便性だけではなく、活用に伴うリスクを正しく理解し、生成AIリテラシーを習得することが不可欠です。しかし、自身の生成AIリテラシーレベルを把握できる機会は少なく、習得の必要性を自分ごととして捉えることができていない様子がうかがえます。このような状況を受け、GUGAが提供する、生成AIリスクを予防する資格試験「生成AIパスポート」の過去試験の受験者との比較を通じて、自身の生成AIリテラシーレベルを可視化できる「生成AIリテラシー診断」の企画・開催に至りました。本診断では、参加者に「生成AIリテラシー偏差値」と「リスク理解度」を示す診断書および「生成AIパスポート公式テキスト」を配布し、自身の生成AIリテラシーレベルの現状を把握したうえで、生成AIをより安全かつ効果的に活用するための第一歩を踏み出していただくことを目指しました。
■ 診断結果サマリー
・生成AIリテラシー偏差値が49以下の参加者は全体の約85%を占め、多くの人々が生成AIリテラシーを十分に習得できていない可能性が明らかになりました。
・リスク理解度においては、評価が「C」または「D」に分類された参加者が全体の45%を占め、生成AI活用に伴うリスクに対する理解が不十分であることが示されています。
・生成AIパスポートの有資格者は、生成AIリテラシー偏差値が50以上の割合が59%に達しましたが、無資格者では13%に留まりました。
・リスク理解度についても、有資格者の86%が「A・B評価」であったのに対し、無資格者では54%で、大きな差が浮き彫りになりました。
■ 診断結果の詳細
1. 参加者全体の診断結果から見る生成AIリテラシーレベルの現状
生成AIリテラシー偏差値が49以下の割合が全体の約85%を占めており、生成AIパスポートの過去試験の受験者と比べると、多くの参加者が生成AIリテラシーを十分に習得できていないことが明らかになりました。また、リスク理解度に関しても、評価が「C」または「D」に分類された割合が全体の45%を占め、生成AI活用に伴うリスクに対する理解が不十分であることが示されました。
2. 生成AIパスポートの有資格者と無資格者の診断結果の比較
本診断の参加者のうち、生成AIパスポートの有資格者と無資格者の診断結果を比較したところ、有資格者は生成AIリテラシー偏差値50以上の割合が59%に達する一方、無資格者では13%に留まることが分かりました。また、リスク理解度においても有資格者はA・B評価の割合が86%と高くなっている一方で、無資格者は54%という結果で大きな差が浮き彫りになりました。これらの結果から、有資格者は生成AIパスポートの取得に向けた学習を通じて一般の方よりも高い生成AIリテラシーを習得し、受験後も定着している傾向がうかがえます。
■ 診断概要
開催時期:2024年11月20日(水)〜22日(金)
診断方法:タブレット端末を用いて10分間で20問のテストを出題
出題範囲:「生成AIパスポート」のシラバスより出題
診断人数:1,470名
※本診断は、生成AIパスポート試験のシラバスに基づいて企画・開発しています。過去試験の受験者の平均点を偏差値50とした独自の基準で算出しているため、事前学習をしていない場合が多く想定される本診断では偏差値が低くなる傾向にあります。
※リスク理解度は、シラバス内の第4章「情報リテラシー・基本理念とAI社会原則」に関する出題の正答率に応じて、正答率の高い方からA〜Dの四段階で評価しています。
※診断結果の数値は小数点第一位以下を四捨五入しています。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(一般社団法人生成AI活用普及協会 /12月10日発表・同社プレスリリースより転載)