25卒学生(大学4年生・修士2年生) 就活実態調査
「内々定を保有している」学生は全体の約7割で過去最多
現在選考中企業数「0社」学生の71.5%は就活を終了していることが明らかに
株式会社ベネッセホールディングスとパーソルキャリア株式会社の合弁会社:株式会社ベネッセ i-キャリア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:乾 史憲)が運営する、doda発の新卒オファーサービス「dodaキャンパス」は、「25卒学生(大学4年生・修士2年生)就活実態調査*1」を実施しましたので、結果をお知らせいたします。
*1 調査結果の各図表の割合は小数第2位を四捨五入しているため、合計値が100%にならないものがあります。
<調査結果サマリー>
・2024年4月時点で選考を受けた企業数は「1~5社」(27.0%)が最多。
過去2年間と比較して「1~5社」の割合は増加した一方で、「11社以上」の割合は減少し、選考を受ける企業数は厳選傾向。
・約7割の学生が「内々定」を保持していることが明らかに。過去2年間比でも最多。
・現在選考中の企業数「0社」の学生は全体の42.3%。その中の7割強はすでに就活を終了していることが明らかに。
・志望業界を絞った時期の1位は、「大学3年生・修士1年生の冬」(35.7%)
・企業を選ぶ軸や求める条件が定まった時期の1位も「大学3年生・修士1年生の冬」(35.7%)
・これからの就活については、「内々定先があり満足しているので就活を終了する/終了している」(38.5%)が最多。
<主な調査結果>
▶これまで選考を受けた企業数
「dodaキャンパス」に登録している25卒(大学4年生、修士2年生)学生を対象に、2024年4月時点でこれまで選考を受けたことがある企業数について聞いたところ、「1~5社」(27.0%)が最多となり、次いで「6~10社以上」(22.7%)となりました。過去2年間と比較すると、「1~5社」は増加傾向にある一方、「11社~15社」以上の割合は23卒が48.7%に対して25卒は39.7%と9ポイント減少しており、大学生は選考を受ける企業を厳選する傾向にあることがわかりました。
▶保有する内々定数
保有する内々定数については、1位「0社」(31.8%)、2位「1社」(24.4%)、3位「2社」(18.2%)でした。また、保有する内々定数「1社」から「8社以上」の合計で見ても、23卒の59.7%に対して、25卒は68.2%となり8.5ポイント増加。過去2年間で最も多い結果になりました。内々定を得ている人の平均保有数は、23卒「2.2社」、24卒「2.1社」、25卒「2.4社」となりました。
▶選考中の企業数
選考中の企業数については、「1社~5社」(42.6%)が最多となりました。一方で「0社」と回答した割合は、25卒は42.3%となっており、23卒の29.3%から13ポイント上昇しています。また「0社」と回答した学生の7割以上は「就活を終了している」(71.5%)と回答し、こちらも2年間で最多となりました。この結果から、早期に内々定を獲得し、2024年4月時点ではすでに就活を終える学生が増加していることが明らかになりました。
▶志望業界を絞った時期
志望業界を絞った時期は、「大学3年生・修士1年生の冬」(35.7%)が最多でした。「大学1~2年次・大学院進学前」から「大学3年生・修士1年生の秋」までの合計でみると、全体が51.5%に対して、就活修了者は62.2%となり、早期に就活を終了している層ほど早い段階で志望業界を絞っている様子が伺える結果となりました。
▶企業を選ぶ軸や求める条件が定まった時期
企業を選ぶ軸や求める条件(勤務地、企業規模、勤務時間など)が定まった時期について、全体では「大学3年生・修士1年生の冬」(35.7%)が最多となりました。一方で就活修了者で見ると、「大学3年生・修士1年生の秋」(34.0%)が最多となり、志望業界同様、企業に求める条件も早期に決めていることがわかりました。
▶志望業界、企業軸はいつ頃までに絞れているとよかったと考えるか
志望業界はいつ頃までに絞れているとよかったと考えるかについては、ともに、1位「大学3年生・修士1年生の秋」(28.2%)、2位「大学3年生・修士1年生の夏」(26.3%)となりました。また、企業を選ぶ軸や求める条件はいつ頃までに絞れているとよかったと考えるかについても、同様の順位となっています。
▶これからの就活について
これから(2024年4月以降)の就活については、「内々定がないので就活を続ける」と回答した25卒学生は全体の29.2%となり、23卒比で8.9ポイント減少。一方で「内々定先があり満足しているので就活を終了する/終了している」25卒学生は全体の38.5%で、23卒比で11.8ポイント増加する結果となりました。
dodaキャンパス編集長 岡本 信也 コメント
今回の25卒学生の就活状況実態調査では、内々定保有率と就活終了者の増加傾向と、就活全体の早期化が顕著に見られる結果になりました。
大学4年生・修士2年生4月時点で1社以上の内々定を保有している学生は全体の約7割となり、過去2年間で最多。また、現在選考中企業「0社」と回答した42.3%の学生のうち、約7割はすでに就活を終えている実態も明らかになりました。背景としては、夏インターンシップに参加した学生が一部企業の特別選考に入り、早い時期に採用の内々定を獲得している状況が伺えます。
また、学生は大学3年生の秋までに「希望業界」「選ぶ企業軸」どちらも絞る傾向が年々強まってきています。dodaキャンパスが大学2年次に開催した就活スターター号(就活準備イベント)の参加学生も年々増加しており、早期に就活を終えている学生は、早い段階から自身の今後のキャリアを考え、行動していることが伺えます。学生のフリーコメントでは、「夏インターンシップ前後で企業選びの軸や条件を定められている方が、効率よく就活を進められると思う」という意見が多い一方で、「決める時期が早すぎると視野が狭まる恐れがある」との回答も一定数みられました。
今回の調査から、学生にとっても夏のインターンシップは重要な位置づけになっており、納得感のある就活を行うためには、インターンシップ参加に向けた準備として、大学低学年時から自身のキャリア観を醸成するための学びや幅広い経験を積むことも大切になってくるでしょう。
<調査概要>
調査期間:2024年4月22日(火)~4月28日(日)
調査対象:dodaキャンパス会員の大学4年生、修士2年生(25年卒)
調査方法:Webアンケート回答方式
有効回答数:582人
本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ベネッセ i-キャリア/ 5月29日発表・同社プレスリリースより転載)