フジスタッフ、SAP事業を開始・「病院コンシェルジュ」を育成、派遣
総合人材サービスのフジスタッフ(東京都千代田区、増山律子・代表取締役社長)は、グループ内で医療機関のコンサルティング、メンタルヘルスケアも行うEAP総研(東京都千代田区、川西由美子・代表取締役社長)と共同で、「SAP事業推進室」を4月1日付で設立いたしました。 SAP(Service Assistance Professionals)とは、あらゆる業種の営業・サービス部門において、顧客満足度向上を通して業績改善を実現するプロフェッショナルスタッフです。SAP事業推進室ではEAPコンサルティング手法による業務プロセス分析により、SAPの適正配置を中心とした最適な業務運営スキームを構築します。同時に独自のノウハウによるSAPの教育プログラムによりSAPの育成から派遣までを一貫してサポートしています。 SAP事業の第1弾として総合病院におけるSAP−「病院コンシェルジュ」(病院など医療機関内で患者や来院者の方々の対応を専門に行うスタッフ)を中心とした業務運営スキームを提案、「病院コンシェルジュ」の派遣を開始しました。 フジスタッフでは、グループ企業であるEAP総研のコンサルティングノウハウを活かし、これからもSAPなどの今までにない「新しいお仕事」を創造します。ライフスタイルにあった多様な働き方を提案することで、活き活きと調和のとれた暮らしと企業の生産性向上をサポートします。 ◆ 「病院コンシェルジュ」とは 病院内で、医療行為は行わず、患者や来院者がスムーズかつ快適に治療を受けることができるようサポートするスタッフのことです。「院内の案内」や「検診・検査の説明」、「検診などに使用する器具や機械についての説明」などを専門に行います。 ※ コンシェルジュ【(仏)concierge】 アパートなどの管理人。ホテルにおいて、客の要望に応じて環境の手配や案内などを行うスタッフ。転じて、特定の分野や地域情報などを紹介・案内する人をもいう ◆ 「病院コンシェルジュ」需要拡大の背景 現在の病院では業務の多様化により、医者・看護師・技師・事務のそれぞれが専門分野以外の業務量の増加もあり多忙を極めています。「どの病院で、どのお医者様に、どのような治療を施してもらうか」を患者自身が選択し決定する、「選択の自由」や「自己決定権」といった「患者の権利」を重要視する声も高まっており、医療機関では今まで以上に説明義務や情報の提供・開示が求められています。 院内の業務は医療行為や医療事務といった資格や専門知識が必要なものと、患者や来院者の方々への対応といったサービス業的な要素を含む業務の2種類があります。患者や来院者の方々への対応を行う専門スタッフを配置することにより、検診・検査の説明や使用する機械の説明、初診の患者への病院内の案内といった医療行為以外のサービス業務を切り分け、医者や看護師などの負担を軽減しようとする病院が増えています。「病院コンシェルジュ」の導入は、医者や看護師などの負荷が軽減するだけでなく、サービスレベルの高い病院としての評価にもつながります。医療機関の中には、「医療=サービス業」という考えに基づき、ホテルやデパートに倣った高いサービスを患者や来院者に提供することで、他の病院との差別化を図ろうとする動きもり、多忙を極める従業員の業務軽減とサービスレベルの向上の両面から「病院コンシェルジュ」への期待が高まっています。 ※ EAP(Employee Assistance Program) 働く人の精神面だけでなく、さまざまな問題を解決することにより企業の生産性の維持・向上を支援する従業員支援プログラムです。米国では、経済誌「Fortune」が選んだ「国内優良企業ベスト500社」のうち95%が 導入しています。 (フジスタッフ http://www.fujistaff.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・4月3日) |