転職求人倍率 2023年2月
カーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギーに関わる事業開発に伴い「エネルギー」で求人増
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:大浦 征也)は、2023年2月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表いたします。
doda転職求人倍率は、中途採用市場における需給バランスを表すもので、dodaの会員登録者(転職希望者)1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です。
<算出式※:求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数>※分子・分母はdoda独自の定義により算出したものです。
■2023年2月の概況
・転職求人倍率
2023年2月の転職求人倍率は、前月から-0.19ポイントの2.15倍となりました。求人数は前月比103.5%、前年同月比139.2%となりました。転職希望者数は前月比112.6%、前年同月比115.5%でした。
・求人増加率
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のすべてで前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「エネルギー」(前月比109.8%)、次いで「金融」(前月比105.8%)でした。職種別でも11職種(「その他」は除外)のうち10職種で前月から増加し、増加率が最も大きかったのは「事務・アシスタント」(前月比106.2%)、次いで「営業」(前月比105.3%)となりました。
■解説と今後の見通し(doda編集長 大浦 征也)
・2023年2月の解説
カーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギーに関わる事業開発に伴い、「エネルギー」で求人が増加
2月の求人数は、2020年9月から30カ月連続で増加し、前月に引き続き過去最高値※を更新しました。求人増加率が最も大きかった「エネルギー」ではカーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギーに関わる事業開発に伴い、電力会社やガス会社で技術職の求人が増えました。一方、転職希望者数も、新年度に向け転職活動を始める人が多く、例年どおり増加しました。転職希望者の増加率のほうが求人数より大きかったため、転職求人倍率は下降しました。※本定義で転職求人倍率を算出した2019年2月以降
・3月以降の見通し
新型コロナウイルス感染症の5類引き下げを受けて、特に「レジャー・外食」で求人が増加していく見込み
3月は、国内経済の活性化がより強く進むことが予見され、引き続き企業の人手不足は継続すると考えられるため、求人数は増加が見込まれます。一方で、転職希望者数については、例年3月は横ばいに推移するため、転職求人倍率は上昇すると思われます。今後、新型コロナウイルス感染症の5類引き下げやマスク着用ルール緩和を受けて人流の回復につながると、特に「レジャー・外食」で求人が増加していくと推測されます。
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(パーソルキャリア株式会社/ 3月23日発表・同社プレスリリースより転載)