中途採用・転職活動の定点調査(2022年9月)
企業の採用活動は活発化。前年同月比でほぼすべての業種の採用活動実施率が増加
複数回、転職をしている人のイメージは「ジョブホッパー」から「キャリアビルダー」へ変化
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、全国の企業、個人を対象に実施した、「中途採用・転職活動の定点調査(2022年9月)」の結果を発表しました。
《TOPICS》
- 企業の採用活動は活発化。前年同月比でほぼすべての業種の採用活動実施率が増加
- 転職活動を実施した理由は「給与を高くしたい」がトップ。リモートワークや副業など多様な働き方を求める人が増加
- 3回以上転職をしている人のイメージは、大手企業やスタートアップ・ベンチャー企業で「良い」が上回る
【調査概要】
9月に中途採用活動を実施した企業は全体で39.8%、従業員規模別に見ると「51~300名」「301名以上」で約5割となった。前年同月比で見ると、全体では5.3pt増加しており、特に「51~300名」の企業における実施率の伸びは顕著で7.5pt増加となった。業種別で見ると、「医療・福祉・介護」が最も高く53.8%となった。ほぼすべての業種で採用活動実施率が前年同月比で増加した。
20~50代の正社員のうち、9月に転職活動を実施した人は3.9%で、若年層ほど実施率が高く、20代では5.5%となった。転職活動を実施した理由は「給与を高くしたい」が28.8%で最も高かった。前年同月比でみると「多様な働き方(リモートワークや副業)が可能な環境にしたい」が3.4pt増加しており、若年層を中心に働き方の自由さを求めて転職を検討する人が増えている。
20~50代の正社員に、3回以上転職をしている人のイメージを聞いたところ、「すぐに辞めてしまう(39.2%)」が最も多かったが、一方で「チャレンジ精神がある(35.5%)」「経験が豊富(34.7%)」「キャリア意識が高い(28.8%)」の割合も高く、ポジティブなイメージもあることがわかった。転職に対するイメージは、 “キャリアアップやスキルアップ、待遇改善のための手段”と捉えている人が増えているようだ。
同様に、企業の採用担当者に3回以上転職をしている人のイメージを聞いたところ、中小企業においては「悪い」が最も高く42.2%。大手企業やスタートアップ・ベンチャー企業では「良い」が上回り、スタートアップ・ベンチャー企業においては約6割となった。
早期離職の懸念から、複数回転職している人にネガティブなイメージを抱く採用担当者は多いが、“転職を前向きに捉えてキャリアアップしている”“やりたいことが明確である”“自己研鑽のために挑戦している”等の理由から企業側もポジティブなイメージを抱く人も増えていることがわかった。転職者のイメージが、転職を繰り返す「ジョブホッパー」ではなく、計画的に転職してキャリアを積み重ねる「キャリアビルダー」のイメージへと変化しつつあるようだ。
【調査概要】「マイナビ中途採用・転職活動の定点調査(2022年9月)」
○調査期間/企業:2022年10月1日(土)~2日(日) 個人:2022年10月1日(土)~3日(月)
○調査方法/WEB上のアンケートフォームより入力
○調査対象/
<企業>スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人
本調査対象:上記のうち、前月採用活動を行った人、今後3カ月で採用活動を行う予定の人、直近3か月に中途入社者がいた人
<個人>スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20‒50代の正社員
本調査:上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3カ月で転職活動を行う予定の人、直近3か月に中途入社した人
○調査機関/株式会社マイナビ(パネル提供元:外部調査会社)
○有効回答数/
企業…スクリーニング調査:2,553名 本調査:835名
個人…スクリーニング調査:24,014名 本調査:1,356名
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ/ 11月7日発表・同社プレスリリースより転載)