【2023年卒の採用状況】採用予定数を“上回る”「内々定出し」を行った企業は<43.8%>
採用予定数を“上回る”「内々定出し」を行った企業は<43.8%>。昨年度より7.5ポイント増加。内々定辞退に対する危機感の強まりが見られる
株式会社学情(本社:東京都千代田区)は、企業・団体の採用担当者を対象に「2023年卒の採用状況」に関するアンケートを実施しました。採用予定数に対し、「101%以上」内々定を出した企業は43.8%と、昨年度を7.5ポイント上回るという結果に。採用活動継続中の企業も同1.1ポイント増加と、2023年卒採用では、昨年に比べて内々定辞退に対する危機感が強まっていると考えられます。
【TOPICS】
- 採用予定数よりも上回る「内々定出し」を行った企業は43.8%
- 73.6%の企業が採用活動を継続中。昨年比1.1ポイント増
- 選考辞退の防止に向け実施した取り組みは「学生がリラックスできるよう堅苦しい面接にならないようにした」が64.3%で1位に
(1)採用予定数よりも上回る「内々定出し」を行った企業は43.8%
採用予定数に対し、「101%以上」内々定を出した企業は43.8%という結果に。昨年度を7.5ポイント上回り、半数弱の企業が採用予定数以上の内々定出しを進めていることが分かりました。一方、採用予定数に対する「内々定承諾者の割合」については、ある程度の学生が承諾をしたと言える「81%以上」は30.8%に留まっています。「辞退も承諾もしない態度保留の学生もおり、その学生がどちらに転ぶかが読みにくい」といった声も聞かれ、多くの企業にとって気の抜けない状況が続いています。
(2)73.6%の企業が採用活動を継続中。昨年比1.1ポイント増
採用活動の進捗として、「継続中」の企業は73.6%。昨年同時期を1.1ポイント上回りました。「いったん終了したが、夏・秋採用計画(実施)中」(5.3%)も同2.5ポイント増。内々定辞退への備えなどで、依然として企業の採用意欲は高い状態にあることが分かります。
(3)選考辞退の防止に向け実施した取り組みは「学生がリラックスできるよう堅苦しい面接にならないようにした」が64.3%で1位に
選考辞退を減らすために実施したことについての項目では、「学生がリラックスできるよう堅苦しい面接にならないようにした」が64.3%で1位に。「選考の合否をできるだけ早く伝えるようにした」が55.6%と続いており、半数以上の企業が話しやすい雰囲気作りや、スピーディーな選考結果の連絡など、学生が安心して選考に参加できるように気配りをしながら、選考活動に当たっていることが分かりました。なお、「面接の前後にフィードバックの時間を設けた」企業は29.5%にのぼり、選考辞退防止のためひと手間掛かる取り組みも実施していると言えます。
▼分析
現在就職活動をしている世代は、Z世代と呼ばれる世代です。mixiやFacebookなど「繋がる」「交流する」ことを目的としたSNSではなく、InstagramやTikTokなど「発信する」ことを目的としたSNSの普及とともに育った世代です。発信型のSNSを通して周りから「いいね」をもらいながら育ってきたため、他の世代と比較すると「承認欲求」が強いと言われています。その反面、誰からの反応も得られない状態を極端に恐れる世代だとも言われています。だからこそ、学生にきちんと向き合う必要がある「フィードバック」は、学生が「自分を分かってくれた」と好感を抱くきっかけになると言えそうです。
■調査概要
・調査期間:2022年7月11日~2022年7月20日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:全国の企業採用担当者
・有効回答数:614名
・調査方法:インターネットでのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合あります。
【比較対象】調査概要
・調査期間:2021年7月6日~2021年7月30日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:全国の企業採用担当者
・有効回答数:667名
・調査方法:インターネットでのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合あります。
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(株式会社学情 / 9月5日発表・同社プレスリリースより転載)