「就職・転職活動のストレスや課題」に関する調査
「Indeed (インディード)」の日本法人であるIndeed Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:大八木 紘之、以下Indeed)は、直近1年間で仕事探しを行っている16~69歳の1,240名を対象に、「就職・転職(新卒の就活生を除く)活動のストレスや課題」に関する調査を行いました。
その結果、コロナ禍における就職・転職活動へのネガティブ・ポジティブな影響や、就職・転職活動におけるストレスの実態、オンライン化やデジタル化の浸透度などが明らかとなり、求職者にストレスを与えうる課題が見えてきました。
<調査結果詳細(一部抜粋)>
2.【採用オンライン化の実態と課題】
●就職・転職活動の過程で、オンライン面接を経験した人は50.5%にのぼる。社員職希望者のほうがアルバイト・パート職希望者よりもオンライン面接経験者が多く、社員職の採用でよりオンライン面接ツールの導入が進んでいる様子。
それでは、就職・転職活動におけるオンライン化はどの程度進んでいるのでしょうか。採用面接がオンラインと対面のどちらで実施されたかを尋ねました。その結果、最終面接以外の面接でオンライン面接を経験した人は50.5%、最終面接でオンライン面接を経験した人は35.1%という結果でした。求職者の半数以上がオンライン面接を経験していることがわかりました。
オンライン採用面接の経験率は、アルバイト・パート職希望者よりも、社員職希望者のほうが高く、社員採用においてオンライン化がより浸透していることがわかります。
●採用面接がオンラインで行われても良いと感じる人の割合、最終面接では49.8%、最終以外の面接では59.1%。社員職希望者のほうがオンライン面接でも良いと考える割合が高い。
オンライン採用面接の経験率はわかりましたが、一方で、求職者は面接のオンライン化についてどのように感じているのでしょうか。採用面接は「オンライン」「対面」のどちらがいいと思うかを尋ねたところ、「対面面接」を希望する人の割合が、「オンライン面接」を希望する人の割合を上回りました。一方で、「どちらでもいい」と回答した人も多く、オンライン面接でもいいと考えている人は、最終面接で49.8%、最終以外の面接で59.1%いることがわかります。また、社員職希望者のほうが、オンラインでも良いと考える割合が高い(最終面接で51.9%、最終以外の面接で61.0%)結果でした。
「オンライン面接」が徐々に浸透してきている一方で、「対面面接」を希望する割合は高く、特にアルバイト・パート職希望者においてその傾向が高いことがわかります。一方で、半数以上は「オンライン面接」に抵抗感を持たなくなっていることもわかりました。
3.【応募企業からの連絡における課題】
●求職者全体の3人に1人以上が、応募したのに、企業・団体から何の連絡も来なかった経験があることが判明。応募した企業・団体から返信が来るか不安になったことがある人も、45.4%にのぼる。
それでは、面接の実施に至るまでの、応募企業と求職者のやりとりにおける課題にはどのようなものがあるのでしょうか。企業からの連絡についての経験を尋ねたところ、34.0%の方が「応募したのに、企業・団体から何の連絡も来なかった」ことがあると回答しました。アルバイト・パート職希望者では34.8%、社員職希望者では33.6%と雇用形態に限らず、3人に1人以上が企業から無視された経験があることが明らかとなりました。
また、「応募した企業・団体から返信が来るか不安になったことがある」人は45.4%(アルバイト・パート職希望者:48.7%、社員職希望者:43.7%)と半数近くにのぼります。「応募以降、企業・団体から連絡が来るまでの待ち時間が、非常に長かったことがある」経験者は29.1%(アルバイト・パート職希望者:24.4%、社員職希望者:31.5%)でした。
●応募した企業から何の連絡もない場合、75.9%の求職者がストレスを感じる。
応募した企業から連絡が来るまでの待ち時間が非常に長い場合にも、74.9%の求職者がストレスに。
それでは、こういった応募企業からの連絡を待つ時間は、求職者のストレスになるのでしょうか。それぞれストレスを感じるか否かを尋ねたところ、「応募したのに、応募した企業・団体から何の連絡もないこと」には75.9%(アルバイト・パート職希望者:82.0%、社員職希望者:72.9%)が、「企業・団体から連絡が来るまでの待ち時間が、非常に長いこと」には74.9%(アルバイト・パート職希望者:80.1%、社員職希望者:72.3%)が、ストレスを感じると回答しました。応募企業からの連絡を待つ時間や、連絡が途絶えることに対する求職者のストレスが大きいことがわかります。
4.【履歴書のデジタル化に対する課題】
●履歴書や職務経歴書など応募書類のデジタル化は、アルバイト・パート職希望者、社員職希望者で状況が大きく異なる結果に。アルバイト・パート職希望者は73.2%が手書きで作成しており、社員職希望者の45.6%)を27.6ポイントも上回る。
ここまでは、採用面接のオンライン化・デジタル化についてみてきましたが、応募書類についてはデジタル化は進んでいるのでしょうか。履歴書や職務経歴書など応募書類をどのように作成しているかを尋ねました。その結果、全体の54.8%が手書きで作成していると回答しましたが、希望職種によってその割合は大きく異なりました。アルバイト・パート職希望者では73.2%にのぼり、社員職希望者の45.6%を大きく上回っています。
●アルバイト・パート職希望者の43.5%が、手書きのほうが企業に与える印象が良くなると感じている。
それでは、なぜアルバイト・パート職希望者は履歴書・職務経歴書など応募書類を手書きで作成する人が多いのでしょうか。アルバイト・パート職希望者では、「手書きのほうが企業に与える印象が良くなる」と感じている人が43.5%と、社員職希望者の28.1%と比べ非常に高いことがわかりました。
一方で、Indeedが行った、「採用担当者の業務実態」に関する調査では、アルバイト・パート採用において手書きのほうが印象が良いと回答した採用担当者は27.9%にとどまっており(PC作成のほうが印象が良いと回答した採用担当者は31.4%、手書きとPC作成のどちらでも印象が変わらない人が40.7%)、求職者と採用担当者との考えにギャップがあることが明らかとなりました。
※「社員職希望者」は、正社員・契約社員・派遣社員等をメインに探している求職者のこと、「アルバイト・パート職希望者」は、短期・中長期アルバイト・パートをメインに探している求職者のことを指しています。また、「社員職採用担当者」は、中途採用の実務に携わっている担当者のことを指しています。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(Indeed Japan株式会社 / 12月21日発表・同社プレスリリースより転載)