日本で働く外国籍人材の離職とモチベーションダウンに関する調査
日本で働く外国籍人材の超早期離職率28%、モチベーションダウン率53%の実態とは?
バイリンガルのための転職・求人情報サイト「Daijob.com」を展開するヒューマングローバルタレント株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役・横川友樹、以下「当社」)は、株式会社エイムソウル(本社:東京都品川区、代表取締役:稲垣隆司)、リフト株式会社(本社:東京都千代田区、代表:杉村哲人)と共同調査を実施し、このほど結果を取りまとめましたので一部抜粋して発表いたします。
【調査結果のポイント】
- 外国籍人材の28%が早期離職を経験し、離職しなかった外国籍人材も、53%が入社後にモチベーションダウンを経験
- 外国籍人材が、早期離職やモチベーションダウンした理由で最も多いのは「上司のマネジメント・指導に対する不満」
- 調査結果より、日本での「外国籍人材」受け入れ課題のトップ3は「仕事と私生活のバランスへの配慮」「日本人社員向けの異文化理解教育の実施」「日本人と外国人のコミュニケーション促進」
【本件の概要】
本調査は、 「日本で働く外国籍人材の離職とモチベーションダウンに関する調査」というテーマで、外国籍人材の離職とモチベーションダウンの実態を把握し、受け入れで工夫するべきポイントを明らかにすることを目的に実施しました。日本での在留・就労経験のある外国籍人材を対象に、2021年8月に調査をおこない、最終的に477名の回答を得ています。
【調査結果サマリ】
■調査結果1.早期離職の実態
- 外国籍人材の28%が、入社後1年以内の早期離職を経験している。
- 早期離職の要因としては、「上司のマネジメント・指導に対する不満」「業務内容のミスマッチ」「給料が安い、残業代が支払われない」「職場の人間関係に対する不満」が上位に挙がっている。
■調査結果2.モチベーションダウンの実態
- 早期離職していない外国籍人材のうち、53%がモチベーションダウンを経験している。
- モチベーションダウンの要因としては、「上司のマネジメント・指導に対する不満」「業務内容のミスマッチ」「職場の人間関係に対する不満」に加えて、「外国人に対しての差別・偏見がある」が上位に挙がっている。
■調査結果3.日本企業の受け入れ課題
- 外国籍人材の受け入れ体制が整備されている職場の割合は56%。
- 受け入れ課題トップ3は、「仕事と私生活のバランスへの配慮」「日本人社員向けの異文化理解教育の実施」、「日本人と外国人のコミュニケーション促進」。
【調査結果を受けて】
横川 友樹 ヒューマングローバルタレント株式会社 代表取締役 / 一般社団法人外国人雇用協議会 理事
この度、エイムソウル様、リフト様と共同調査を実施させていただき、日本で外国籍の働き手を迎えるにあたって、異文化の人材が抱える違和感が、より浮き彫りになりました。社員の多くを日本人で構成してきた企業文化や、雇用の長期年数を背景にした社内環境が、多くの国内企業に根づいている状態の中で、外国籍人材が日本での業務に違和感を強く抱くのは当然のことと思います。企業文化や社内環境を一気に変革していくことは、容易ではないことを踏まえつつ、外国籍人材にもその環境に徐々に慣れていただく必要もあると思っています。今後は会社の支援体制として、採用フェーズにおける求人票の明確化、また入社前後にオンボーディング(新入社員が活躍できるようにサポート)の取り組み強化が求められる傾向が強くなっていくと予測しています。今回の調査結果を踏まえ、弊社でも企業・求職者のサポートに尽力していきます。
【調査概要】
調査名称:「日本で働く外国籍人材の離職とモチベーションダウンに関する調査」
調査目的:外国籍人材の離職とモチベーションダウンの実態を明らかにして、それを防ぐために、受け入れで工夫するべきポイントを明らかにする
調査期間:2021年8月6日(金)~8月31日(火)
調査方法:WEB入力フォームによる回収
調査対象:日本での在留・就労経験のある外国籍人材
有効回答:61ヵ国、477名
実施主体:株式会社エイムソウル、ヒューマングローバルタレント株式会社、リフト株式会社
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(ヒューマングローバルタレント株式会社 / 11月2日発表・同社プレスリリースより転載)