「ジョブ型雇用」に関するアンケート調査
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する総合満足度No.1(※)日本最大級の総合求人サイト『エン転職』上で、ユーザーを対象に「ジョブ型雇用」についてアンケートを実施し、12,400名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
※2018年~2021年オリコン顧客満足度調査「転職サイト」ランキング総合1位
■調査結果 詳細
1:話題の「ジョブ型雇用」、認知度は14%にとどまる。
最近日本企業でも増加傾向にあり話題となっている「ジョブ型雇用」について、「『ジョブ型雇用』という言葉を知っていますか?」と伺ったところ、「言葉も意味も知っている」と回答した方は14%にとどまりました。「聞いたことはあるが意味はよくわからない」(31%)を含めても半数に満たず、55%が「知らない」という結果でした。
2:言葉の意味を説明すると、76%が「ジョブ型雇用は良いと思う」と回答。良いと感じる理由、トップは「(職種・役割が定められ)ミスマッチが減りそうだから」。
「ジョブ型雇用」について、本調査内では以下のように説明し、感じ方や実態を伺いました。
「『ジョブ型雇用』は、欧米で主流の『仕事に対して人が割り当てられる』という雇用の形です。仕事内容・勤務条件などがあらかじめジョブ・ディスクリプション(職務記述書)により定められており、入社後のミスマッチや不本意な配置転換を避けられます。一方、専門性を期待されるため、未経験者が採用されにくくなる傾向もあります。」
「近年日本でも注目されている『ジョブ型雇用』について、どう思いますか?」と伺ったところ、76%が「良いと思う」と回答。認知度は低い一方で、言葉の意味を説明すると多くの方が好意的にとらえることがわかりました。「良いと思う」と回答した方に理由を伺うと、トップは「ミスマッチが減りそうだから(入社時に職務・役割が定められる)」(74%)でした。年代により10ポイント以上差がついたのは「職歴・経験・スキル・専門性が尊重されるから」(全体:44%、20代:35%、30代:44%、40代以上:51%)です。年齢が上がり、経験を積んだ方ほど、それが尊重されることにメリットを感じることが読み取れます。
一方、「良くないと思う」と回答した方に理由を伺うと、82%が「未経験から採用されづらい傾向があるから」を挙げました。30代・40代以上ではこの理由が唯一7割を超える結果だったのに対し、20代では「幅広い業務・職種を経験する機会が減ると感じるから」(全体:54%、20代:80%、30代:56%、40代以上:55%)と回答した方も8割おり、年代別の差が浮き彫りになりました。
3:勤務先がジョブ型雇用を取り入れている方は5%。ジョブ型雇用での転職経験がある方も3%にとどまる。
自社でジョブ型雇用が取り入れられているか伺ったところ、「取り入れられている」と回答した方は5%にとどまりました。また、「ジョブ型雇用での転職経験がある」と回答した方も3%にとどまり、企業での導入は進んでいないことがうかがえます。
あわせて、ジョブ型雇用での転職経験がある方に理由を伺うと、上位は「職歴・経験・スキル・専門性が尊重されたから」(54%)、「入社後のイメージがついたから(入社時に職務・役割が定められる)」(42%)、「安心感があったから(入社時に仕事内容・勤務条件が定められる)」(38%)でした。年代別に見ると、「職歴・経験・スキル・専門性が尊重されたから」は20代では37%、30代では43%だったのに対し、40代以上では61%。一方「入社後のイメージがついたから(入社時に職務・役割が定められる)」は20代の59%、30代の49%が回答したのに対し、40代以上では37%でした。年代により、転職時に感じたポイントが異なることがわかりました。
4:35%が「ジョブ型雇用の人事制度がある企業に転職したい」と回答。
「『ジョブ型雇用(人事制度)』がある企業に転職したいと思いますか?」と伺ったところ、35%が「転職したい」と回答しました。一方、53%が「わからない」と回答しており、求職者にとってジョブ型雇用が馴染みのあるものとは言えない様子もうかがえます。
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『エン転職』を利用するユーザー
■調査期間:2021年5月27日~7月27日
■有効回答数:12,400名
<お問い合わせ先>
エン・ジャパン株式会社
広報担当:大原、清水、羽田、関、星
TEL:03-3342-6590
E-mail:en-press@en-japan.com
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(エン・ジャパン株式会社 / 8月6日発表・同社プレスリリースより転載)