“しごと観育成”研究会、大学生・専門学校生へ調査
〜就職活動の「量」は、入社納得度に関係なし〜
若者の「職業観」を調査研究する “しごと観育成”研究会(東京都品川区、運営:トップアスリート、応用社会心理学研究所)が、全国の大学生・専門学校生5,163名に調査を実施した結果を公開しました。
大学・専門学校に通う最終学年の学生に就職活動の納得度について調査したところ、企業のエントリー数、訪問数など就職活動の『量』ではなく、自己分析や業界研究といった就職活動の『質』が、就職先への納得度の高さにつながることがあきらかになりました。また、大学生と専門学校生とを比較したところ、専門学生は「授業」で職業観を醸成されるのに対して、大学生は、「授業」と職業観の結びつきが薄く、主に就職活動で職業観を醸成していることがわかりました。
【 調査概要 】
(1) 調査実施時期: 2006年12月〜2007年1月
(2) 調査対象: 2007年春卒業予定となる最終学年の大学生・専門学生
(3) 有効回答数: 5163名
専門学生(有効回答数:4163/分析対象者数2136)/大学生(有効回答数:1000/分析対象者数756)
(4) 調査方法:
・ 専門学校生→研究会参画校にて、アンケート用紙を配布・回収
・ 大学生→インターネット調査
(5) 調査結果の公開URL: http://www.13hw.com/worklab/worklab_report070723.pdf
【 調査結果のポイント 】
キャリアビューを明確に描けている人ほど、「就労意識」「就職先としての決心」「就職先への満足」「就職先への納得」が高く、社会人として働くための準備が整っているといえます。
※ キャリアビュー…「職場やキャリアのイメージができる」「適性があると思う」「自信がある」など総合的な仕事や職場に対する展望の概念。
■ 就職先への納得度を高めるのは、就職活動の『量』ではなく、『質』
■ 専門学校では、「専門科目」(67.6%)や「実技・実習」(67.5%)など授業が就職活動に役立ったと回答
■ 大学では、授業と職業観の結びつきは薄く(専門科目34.1%/実技・実習28.9%)、「求人情報の提供」(42.2%)や「就職資料室」(37.2%)など活動時のサービスが就職活動に役立ったと回答
■ 最も入社納得度の高い学生の親は、子どもの就職に「関心が強いが、干渉しない」タイプ
■ 「仕事内容に対する興味や関心の強い学生」ほど、キャリアビューが形成されている。
著者村上龍氏の「13歳のハローワーク」でのメッセージ、「子どもが好きな学問や技術、職業などをできるだけ早い時期に選ぶことができれば、そのことがアドバンテージになる」を裏づける結果となった。
■ 最も『キャリア・ビュー』を明確に描けている学生は、やりがい、成長など「自己実現志向」が高い学生
*「13歳のハローワーク」公式サイト 概要: http://www.13hw.com/
(トップアスリート http://www.topathlete.net/ /同社プレスリリースより抜粋・7月26日)