障害者就労支援“アスリートプロジェクト”開始
内閣府認証 特定非営利活動法人日本パラリンピック支援機構(東京都新宿区、浦尾勲・理事長)とテンプスタッフフロンティア(東京都中央区、中村淳・代表取締役社長)、ウェブソーシング (東京都千代田区、小島裕二郎・代表取締役)は連携し、アスリートを中心とする障害者の雇用創出・就労支援「アスリートプロジェクト」を2007年3月12日(月)より開始します。
■ 内閣府認証 特定非営利活動法人日本パラリンピック支援機構 http://www.jp-sc.jp
■ テンプスタッフフロンティア株式会社 http://www.tempfrontier.co.jp
■ ウェブソーシング株式会社 http://www.websourcing.jp
高い目標を掲げ日々の鍛練に励み、さまざまな大会で活躍するアスリートを始めとする障害者が現在直面している課題は、“働き、経済的に自立できる環境”、すなわち“雇用機会”が限定されていることです。2004年7月14日の設立以来、障害者スポーツ支援活動を展開する日本パラリンピック支援機構は、この課題解消のために雇用創出・就労支援が急務と捉え、機構内に「障害者雇用創出事業団」を組成。同事業団に賛同するテンプスタッフフロンティア及びウェブソーシングと連携し、“新しいアプローチ”による障害者就労支援事業(人材紹介事業)、在宅ワーク事業を通じ、同機構が支援する障害者スポーツ団体に所属するアスリートを中心とした障害者全般の社会参加を促すための「アスリートプロジェクト」を開始いたします。
同プロジェクトでは、障害者雇用創出事業団が幅広く呼び掛けたアスリートを中心とした障害者に対し、テンプスタッフフロンティアが就労先の開拓及び求職者とのマッチングを実施。ウェブソーシングは求職者のデータベースの構築及び在宅勤務を円滑に行う専用ソフトウェアを提供し、3者連携の活動で、アスリートを中心とする障害者全般への新たな雇用創出を図ります。
障害者アスリートのスポーツ活動支援を現在まで展開し、高い実績を誇る日本パラリンピック支援機構のブランド力と、テンプスタッフフロンティアの障害者への職業紹介や採用コンサルティングの豊富なノウハウ、そして、ウェブソーシングのシステム構築における高い技術力を融合することにより、3者連携によるシナジー効果を発揮してまいります。
また、「アスリートプロジェクト」では、障害者就労支援における画期的な取り組みとして、ウェブソーシングが新たに開発したソフトウェアを活用し、「在宅ワークシステム」をスタートいたします。本ソフト開発により、これまでの在宅ワークにおけるシステム上の課題であったセキュリティの問題を解決し、障害者の在宅就労と企業のアウトソーシング活用を推進してまいります。
【 事業開始の背景 】
厚生労働省では、2003年3月に発表された「障害者雇用対策基本方針」に沿って、雇用率制度による指導の推進、特例子会社の活用など、障害者の雇用促進に取り組んでいます。さらに、2006年4月より、障害者に一元的な福祉サービスを提供する「障害者自立支援法」が施行されました。こうした状況を踏まえ、コンプライアンスやノーマライゼーションを促進する大手企業を中心に多くの企業が障害者雇用に取り組み始めており、2006年11月に厚生労働省が発表した2006年度上半期の障害者就労件数でも対前年比17.9%増の2万件強と、雇用機会の拡がりが見られます。しかし、一方で、バリアフリーなどのオフィスのインフラ整備状況や障害者雇用に関する先入観により、就労機会が制限されている厳しい現実も依然として存在しています。
■ 「アスリートプロジェクト」の概要−【1.障害者就労支援事業】
『障害者就労支援事業』は、雇用創出事業団に登録した求職者(アスリートを中心とした障害者全般)を対象に、テンプスタッフフロンティアの人材紹介事業のノウハウと全国のネットワークを活用し、全国的に就労支援を行います。障害者は、同支援事業を活用することで、幅広い求人情報の中から各々の就労条件や経験、キャリアプランに即した最適な就労機会を効率的に得ることが可能となります。
同事業では、経験豊富な選任カウンセラーによるキャリアプランの設計から、キャリアアップ、キャリアチェンジなどのカウンセリングを実施。加えて、パソコン研修や面接準備など、就労前後のきめ細やかなフォローアップにより、安定的な継続就労をサポートします。また、障害者就労支援事業をより幅広く展開していくために、ウェブソーシングが業務要件を実現できる職業紹介のマッチングサイトおよび求職者のデータベースの構築を行います。尚、障害者採用を課題とする企業には、テンプスタッフフロンティアが採用コンサルティングを実施し、障害者の職域開発も支援してまいります。
■ 「アスリートプロジェクト」の概要−【2.在宅ワーク事業】
『在宅ワーク事業』は、自立通勤が難しい障害者を対象とした就労支援の一環です。現在、通勤・就労環境の問題に加え、従来の在宅ワークにおける業務管理や勤怠管理、セキュリティなどの問題により、障害者が就労に至らない状況が多く見られます。ウェブソーシングでは、汎用性のある基盤システムをもとにこれらの問題を解決する「在宅ワークシステム」を構築。「アスリートプロジェクト」の在宅ワーク事業において運用を行います。
同システムにより障害者は企業との雇用契約を締結後、自宅のパソコンに何らインストールする必要なく、ウェブソーシングが開発した業務プラットホーム上で通常の作業から機密性の高い業務まで、さまざまな仕事に従事できます。同システムは「誰が、いつ、どこで、何をしたのか」を全てトレースでき、仕事の指示と情報のやりとりを一元管理しています。操作が容易なため、在宅ワーカーは簡単な仕事が始められます。
また、企業のニーズに応じた業務フローを組み立てられ、両者に使い勝手の良いシステムです。加えて、業務内容をシステムに記録、更新し続けることができるため、個人に依存しない業務体制の構築が支援でき、業務管理・勤怠管理も容易に行えます。障害者は、場所を選ばず安心して就業でき、通勤負担も軽減できます。当該システムを利用することによって、企業も雇用促進・地方経済の活性化に貢献できる上、バリアフリー化、通勤の問題なども解消でき、オフィスの省スペース化につながります。また、セキュリティ面での問題が解決されたことで、企業における在宅業務のアウトソーシング化が推進でき、企業の障害者雇用促進の先駆けになるものと確信しております。
(テンプスタッフ http://www.tempstaff.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・3月14日)