リクルート・就職ジャーナル版『就職白書 2006』発表
この度、就職ジャーナル編集部では、就職・採用活動について、企業と学生に向けて調査を行いました。企業については、2007年3月卒業予定者の採用実施状況および、2008年3月卒業予定者の採用予定や採用手法等について調査。同時に、学生についても、2007年3月卒業予定者に活動状況調査を実施。その調査結果がまとまりましたので、ここにご報告申し上げます。
【 調査結果の概要 】
■ 2008卒新卒採用では、採用人数増加の動きが継続 【企業回答】
2008卒新卒採用予定人数の見通しについて、「増加」と答えた企業は19.7%にのぼり、昨年度(17.8%)をさらに上回る結果となった。増加の理由として多くあげられているのは「業績好調(の見込み)」(46.6%)「新分野・事業進出による人員補給」(38.5%)であり、採用意欲の高まりの背景には、好景気に伴う企業の攻めの姿勢があることがうかがえる。
また2008卒新卒採用スケジュールの見通しについて、「早まる」とした企業は39.8%と昨年度(28.1%)を上回っている。早まる理由として、「より優秀な人材の確保」(84.4%)、「競合対策」(61.5%)が上位にきており優秀な学生をめぐる企業間の競争が過熱することが予想される。
■ 企業は学生を「集める」ことから、学生を「つなぎとめる」ことへ力点をシフトする
傾向に 【企業回答】
採用活動において今後力を入れたい項目では、「応募者の質」「応募者の量」はそれぞれ昨年度より4.3、6.8ポイントずつ下がっている一方で、「内定者のフォロー」「選考中の学生のフォロー」が6.4、5.3ポイントずつ上がっている。売り手市場と言われる中、自社に興味を持った学生をつなぎとめるために、積極的な働きかけを行う姿勢を見せている。
■ 2007卒新卒採用では、約4割の企業が「採用計画割れ」。
内定辞退をした学生が微増 【企業・学生回答】
企業の2007卒採用の結果を見ると、採用人数について「計画より若干少ない」「計画よりかなり少ない」が合わせて40.6%を占め、昨年度より5.6ポイント増加。採用人数の確保に苦労した企業が多かったことが分かる。2007卒学生の平均内定取得社数は2.25社で、昨年度(2.20社)より微増。内定辞退を行った学生は63.4%で、昨年度の60.2%よりさらに増加した。
■ 「雇用の安定」を重視する学生が増加 【学生回答】
2007卒学生の志望企業の選択基準は、「雇用が安定している」が39.3%から42.4%に、「給与・福利厚生など待遇がよい」が54.8%から57.2%に、「企業そのものや商品がブランドとして広く認知されている」が33.3%から35.7%へと増加した。条件面や安心感を重視する傾向があらわれてきているといえそうだ。
※ 本件の詳細は下記URLにてご覧頂けます。 http://www.recruit.jp/library/job/
(リクルート http://www.recruit.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・12月14日)