インターンシップ経験者は博士課程修了直後から民間企業を選択する傾向~「博士人材追跡調査」第2次報告書(速報版):科学技術・学術政策研究所
科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では2016年11月に「博士人材追跡調査」を実施いたしました。
調査結果を取りまとめ、「博士人材追跡調査」第2次報告書(速報版)を作成いたしました。本結果(速報版)は暫定版であり、正式な報告書は2017年末に公表する予定です。本調査に御協力いただきました皆様に感謝申し上げます。
詳細については,以下のリンクより御覧ください。
「博士人材追跡調査」第2次報告書(速報版)[595KB]
<内容抜粋>
4.博士課程修了後のキャリア展開
2012年コホートの1.5年後から3.5年後の2年間に、雇用先機関の大きな変化は見られず、大学等では1.7ポイント増加(50.9%→52.6%)、公的研究機関では3.6ポイント減少(11.0%→7.4%)、民間企業では1.6ポイント減少(27.7%→26.1%)となっています。博士課程修了3年半後もアカデミア(大学等や公的研究機関)で就業している者が多く、セクター別に見た分布は、ほとんど変化がありません。また、2015年コホートにおいても、修了からの調査時点が異なるものの2012年コホートと同様に大学等に在籍する者が半数以上と多く、修了年による大きな違いは見られません。
セクター間の移動を分かりやすく示すため、雇用先を「アカデミア」、「民間企業」、「その他」(非営利団体、個人事業主、その他・無所属)と3分類し、移動の比率を示したのが図表4-2です。継続して「アカデミア」で雇用されている者が約9割で、「民間企業」への移動は3%、 「その他」への移動は8%となっており、アカデミアから民間企業へ転職するケースが少ないことが分かります。「民間企業」に雇用されていた者の場合も同様で、「アカデミア」よりも「その他」へ行く比率が高くなっています。
インターンシップ経験者は博士課程修了直後から民間企業を選択する傾向があり、在学中のインターンシップの経験とキャリアパスの拡大には、一定の関係性が認められます。
<お問合せ先>
文部科学省 科学技術・学術政策研究所
第1調査研究グループ 小林、松澤
TEL:03-3581-2395
Mail: yoshietk@nistep.go.jp
◆ 詳しくはこちらをご覧ください。
(文部科学省 科学技術・学術政策研究所 http://www.nistep.go.jp// 8月24日発表・報道発表より転載)