18卒外国人留学生、日本での就職意欲は高いものの、就職活動の出遅れが顕著~『2018年度 外国人留学生の就職活動に関する調査結果』(2017年8月発行):ディスコ
株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:新留正朗)は、2018年3月卒業予定の外国人留学生(現在、大学4年生・大学院修士課程2年生)を対象に、職業観や就職活動に関する調査を行いました。(調査時期:2017年6月29日~7月17日、回答数:348人)
<調査概要>(抜粋)
就職後のキャリアプランと出世希望ランク
就職後のキャリアプランについては、「一つの会社にこだわらず、転職などでキャリア・アップをしたい」が最も多く(46.0%)、「一つの会社に定年まで勤めたい」(31.9%)を上回った。国内学生と比べて、転職でのキャリア・アップや独立・起業を志向する学生の割合が高い傾向にある。
就職したい企業の種類
卒業後にどのような企業に就職したいかを尋ねたところ、「日本にある日系企業」が最も多く半数を超えた(52.3%)。「日本にある外資系企業」(24.7%)と足し合わせると8割近くに上り(77.0%)、卒業後も日本で働きたいと考える学生が多いことがわかる。文理別で見ても、ともに「日本にある日系企業」が半数を超えているが、文系では「日本にある外資系企業」(27.1%)が2番目に多いのに対し、理系では「海外にある日系企業」が2番目に多い。文系学生は「日本で働く」こと、理系学生は「日系企業で働く」こと希望をする傾向があるようだ。
就職活動開始状況
外国人留学生が就職活動を開始した時期は、「4年生の4月」が約3割(27.3%)で最多で、次いで「3年生の3月」(14.1%)が多い。採用広報解禁(3月)以降の合計は過半数(54.6%)。国内学生では「3年生の6月」が最も多く(20.9%)、3月より前の合計が9割を超えている(95.7%)ことと比較すると、動き出しがかなり遅いことがわかる。
就職活動量と内定状況
調査時点(7月)での企業へのエントリー社数は、平均26.1社。同時期の国内学生(39.6社)の約6割の水準。セミナー参加を見ると、企業単独開催セミナーが11.1社、合同開催セミナーでの訪問社数10.7社、学内開催セミナーは6.3社で、いずれも国内学生を下回る。とりわけ企業単独セミナーは 5.2 社差。絞り込みが進んだと言われる国内学生よりさらに少ない。選考試験については、筆記、グループディスカッションは国内学生と大きな差はないが、面接受験から最終面接に至る割合が低いのが特徴的。国内学生は約 3社に1社の割合で最終面接に進んでいるが、外国人留学生は4社に1社で、最終面接までのハードルが高いと言える。 内定率は、国内学生が8割超(83.2%)であるのに対し、外国人留学生は3割台(38.2%)。内定取得者も含め73.9%が調査時点で就活中だった。国内学生(33.8%)の2倍以上に上り、外国人留学生の進捗の遅れが目立つ。
※調査詳細は同調査レポートをご覧ください。
<調査項目>
1.現在の日本語力
2.就職後のキャリアプランと出世希望ランク
3.就職したい企業の種類
4.日本での就職を希望する理由
5.日本企業のイメージ
6.就職したい企業の規模と志望業界
7.就職先企業を選ぶ際に重視する点
8.インターンシップ
9.就職活動開始状況
10.就職活動量と内定状況
11.企業研究をする上で必要な情報・もっと発信してほしい情報
12.就職活動の情報源
13.日本の就職活動でおかしいと思った制度や習慣
14.日本への留学について
<調査概要>
調査対象 : 2018年3月卒業予定の外国人留学生(現在、大学4年生・大学院修士課程2年生)
調査方法 : インターネット調査法
調査期間 : 2017年6月29日~7月17日
サンプリング : キャリタス就活2018に登録している外国人留学生3,624人
※国内学生の調査結果は「キャリタス就活2018 学生モニター調査」(2016年11月、2017年1月~4月、7月調査)より
※日本人留学生の調査結果は「海外留学生の就職活動に関する調査結果」(2017年4月発行)より
<本リリースに関するお問合せ先>
株式会社ディスコ 社長室 広報担当
Tel:03-4316-5500 Email:pr@disc.co.jp
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ディスコ http://www.disc.co.jp/ /8月24日発表・同社プレスリリースより転載)