上司が外国人であろうが日本人であろうが関係ない 48.8%。残業が少なく、自分の時間を持てる職場がよい 74.0%~『2017年度 新入社員 春の意識調査』:日本生産性本部
公益財団法人日本生産性本部は5月18日、2017年春に実施した経営開発部主催の新入社員教育プログラム等への参加者を対象としたアンケート結果を発表しました。本調査は1990年より継続的に行っており、今回が28回目となります。
<主なポイント>
1.【新設質問】
・上司が外国人であろうが日本人であろうが関係ない 48.8%
・日本語でよいなら上司は外国人でも構わない 40.0%
設問Q5.(f)「あなたの上司が外国人になりました。あなたの正直な気持ちは・・・」との問いに対し、「上司が外国人であろうが日本人であろうが関係ない」と答えた割合は48.8%、「日本語でよいなら上司は外国人でも構わない」との回答は40.0%でした。一方で「外国人の上司より、やはり日本人のほうがよい」9.7%、「外国人の上司は望まない」0.7%と、「上司は日本人が良い」とするのは少数派となりました。
2.第一志望での入社が2000年代で最高の79.5%を記録
「条件の良い会社があれば、さっさと移る方が得だ」も思う割合も昨年度比8.2%増加の36.2%となり、就職氷河期の最高水準38.0%(2000年)に近づく
設問Q4.志望順位をみると、第一志望での入社が79.5%と2000年代で最高を記録しました。昨年と比較しても3.5%の増加。その一方、設問Q7.(e)「条件の良い会社があれば、さっさと移る方が得だ」との問いに対し、「そう思う」と答えた割合は36.2%となり、昨年度比で8.2%増加し就職氷河期の最高水準である38.0%(2000年)に近づいています。過去5年間での最高は31.0%(2015年)であり、これを大きく上回る数値でした。「そう思わない」と回答した割合は63.8%でした。
3.残業が少なく、自分の時間を持てる職場がよい 74.0%と高い水準を維持
設問Q6.(d)「残業は多いが、仕事を通じて自分のキャリア、専門能力が高められる職場」と「残業が少なく、平日でも自分の時間が持て、趣味などに時間が使える職場」のどちらかを好むかとの問いには、「残業が少なく、自分の時間を持てる職場」を好むとした割合が74.0%と、昨年比で0.7ポイント減少したものの、2017年も高い水準を維持しています。
4.【新設質問】
「働き方改革」で重要と思うテーマの1位は「長時間労働の是正」 23.9%
設問Q12.(a)「働き方改革」であなたが重要であると思うテーマは何か(12項目より3項目を選択)を聞いたところ、「長時間労働の是正」が23.9%で首位に。「有給休暇取得の推進」が17.8%、「子育てや介護と仕事の両立」が15.2%と続く結果となりました。「仕事の進め方の見直し」は8.4%、「副業や兼業の促進」は2.9%、「同一労働同一賃金」は0.7%と低位になっています。
5.【新設質問】
・「働き方改革」で最も関心のある勤務形態は「転勤のない地域限定勤務」27.0%、
・「在宅勤務制度」26.9%と両者が拮抗
設問Q12.(b)「働き方改革」で最も関心のある勤務形態(時間と場所)は何か(6項目から1つを選択)をきいたところ、「転勤のない地域限定勤務」が27.0%で首位となった。「在宅勤務制度」が26.9%、「短時間型勤務」が19.4%と続きました。
※詳しい結果はこちらをご覧ください。
◆調査概要
(1) 調査名 :2017年度 新入社員 春の意識調査
(2) 調査対象 :2017年春に実施した日本生産性本部経営開発部主催の
新入社員教育プログラム等の参加者
(実施時期:2017年3月下旬~4月中旬)
(3) 有効回答数:1,916通
◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(公益財団法人日本生産性本部 http://www.jpc-net.jp/ /5月18日発表・同法人プレスリリースより転載)