働きやすくなった実感ない78.3%。夫の意識行動は「あまり変わらない」前年より5.1ポイント増加の78.3%~『働く主婦が振り返る2016年ゆく年くる年アンケート』(しゅふJOB総研調べ):ビースタイル
主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)の調査機関しゅふJOB総研は、『働く女性の2016年』をテーマに主婦会員に向けてアンケート調査を行いました。以下、結果をご報告します。(有効回答数628件)
【リリース概要】
1.女性が働きやすくなった実感「ない」が前年比6.9ポイント増加
2.働きやすくなった実感「周囲の社員の理解が進んできた」46.3%
3.2016年は「働き続けることがこれまでより難しくなった年」38.7%
4.夫の意識行動は「あまり変わらない」が前年比5.1ポイント増加
5.1日の中で最も優先した時間「仕事時間」が前年比5.6ポイント増加
6.2017年は「企業が女性が働くことの価値をさらに認める年」に29.5%
しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より
2016年は4月に女性活躍推進法が施行され、いよいよ女性が本来の力を発揮できる時代が到来するのではないかと思われました。しかしながら女性が働きやすくなった実感があるかを問うたアンケートに対しては、78.3%の方がNOと回答しました。これは前年より6.9ポイント多い数字となります。
別の質問項目では、奇しくも同じ78.3%の方が、夫の意識・行動に変化がないと答えています。イクメンやイクボスなどの言葉が徐々に浸透し、男性の育休取得が話題になりつつある中で残念な結果です。女性の仕事優先度が高まれば高まるほど、男性の意識・行動の変化への期待感はさらに高まるはずです。今回のアンケート結果は、全ての男性に対する警告のように見えます。
アンケート結果の中で最も気になったのは、2016年がどのような年だったかを振り返った際に「その他」を選択した人の割合が多く、「いままでと変わらない」との趣旨のコメントが39件もあったことです。同じく2017年がどのような年になるかについても、「特に変わらない」との趣旨の回答が48件ありました。変化を実感できている人が少ないことが、未来への期待の薄さにつながっているようです。
一方1日の中で最も優先した時間については「仕事時間」との回答が13.6%から19.3%と5.6ポイント増加している点は注目です。主婦層にとって仕事の優先度が高まっているにもかかわらず未来に期待が持ちづらいのは、社会の変化が実態に追い付いていないことを表しています。どれだけ政府が主導しても、実社会が変化しなければ期待は高まりません。一方で政府で行われている施策が実社会に活かし辛いものである可能性もあります。その点は検証が必要です。
求人倍率は上昇を続けていますが、働く女性にとって選択肢がそこまで増えている実感はありません。ただ、2016年を振り返って、「周囲の理解が進んできた」との回答が増加しているように、社会の中に変化の兆しも見えてきています。その流れを途切らせることなく、2017年はさらに実効性を高めていく年になることを願います。
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:628名
調査実施日:2016年11月16日(水)から2016年12月1日(火)まで
調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者
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(株式会社ビースタイル http://www.bstylegroup.co.jp/ /12月12日発表・同社プレスリリースより転載)