2015年度下半期においても中途採用難の状況が続く。中途採用実績は規模によって明暗が分かれる~『中途採用実態調査』(2015年度実績):リクルートワークス研究所
株式会社リクルートホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼CEO:峰岸真澄)の人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所では、民間企業における2015年度の中途採用実績に関する調査を行い、4,504社(回収率63.5%)より回答が得られましたので、ご報告いたします。
2015年度下半期においても採用難の状況が続く
2015年度の中途採用も引き続き採用難の状況が続いた。2015年度下半期における応募者の集めやすさについて、「集めにくかった」が前年同時期より微減したものの、「変わらない」が微増したこともあり、応募者の集めにくい状況は高止まりの状況と言える。また、中途採用を実施した企業に対して人員を確保できなかった企業も前年同時期より増加し、2013年度下半期より上昇傾向が続いている。
2015年度の中途採用実績は規模によって明暗が分かれる
採用難が続く中で、2015年度の採用実績は、対前年増減率+0.5%と微増となっている。その背景を従業員規模別に見ると、300人未満の中小企業では前年より中途採用実績は減少しているが、300人以上の規模の大きい企業では前年より中途採用実績が2ケタと大きく増加している。規模によって明暗が分かれる背景として、中小企業では業績不振を背景に採用を抑制する企業と、採用意欲があったとしても採用難であるため採用できないことが背景にある。
採用難の中で建設業は未経験者も採用するが、医療・福祉、飲食店などは経験者中心
採用難が顕著な業種を中心に見ると、建設業は前年より採用実績数が減少したが、未経験者比率が高く、未経験者を含めてより広く採用している。一方、医療・福祉や飲食店においては、未経験者の比率があまり高くなく経験者採用が中心である。中途採用の建設業については、資格が求められる職種が多く、経験者を中心とした採用が想定されるが、採用難が続く中で未経験者にも採用対象を広げていることがうかがえる。
【調査概要】
調査目的:全国の民間企業を対象に、正規社員の中途採用における求人動向を明らかにすること。
【2015年下半期調査】
調査対象: 従業員規模5人以上の全国の民間企業7,089社
調査項目: 2015年度における中途採用状況、2015年度下半期における応募社の集めやすさ・人数確保の状況
調査期間: 2016年2月9日~3月11日
回収社数: 4,504社(回収率63.5%)
ただし、2015年度下半期の中途採用については、該当時期に採用を実施した企業2,915社に限定して集計
回収方法: 電話・FAXにて回収
<お問い合わせ先>
株式会社リクルートホールディングスリクルートワークス研究所戸田淳仁
e-mail:works_1@r.recruit.co.jp
◆ 本調査の詳細は、こちら(PDF)をご覧ください。
(株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 http://www.works-i.com/ /6月30日発表・同社プレスリリースより転載)