新卒一括採用から、既卒5年程度まで含めた通年採用へ・大学1・2年生での長期インターンシップを推奨~『「新卒・既卒ワンプール/通年採用」の定着に向けて』発表:経済同友会
公益社団法人 経済同友会は、政策提言『「新卒・既卒ワンプール/通年採用」の定着に向けて』を発表しました。
【新卒・既卒ワンプール/通年採用」の定着に向けて】<抜粋>
新人採用の方向性
「新卒一括採用」中心から「新卒・既卒ワンプール /通年採用」の定着
≪考え方≫
○現在の新人採用の枠組みは、新規の卒業予定者を対象に、一時期に採用活動を行う新卒一括採用が主流で、学生にとっては、他に選択肢がない「ワンチャンス就活」となる。
○「ワンチャンス就活」であるために、在学中の長い期間をそれに費やすことになり、学修や研究の時間が十分に取れないうえ、その年の採用人数が景気動向に大きく左右されるなど、問題点が顕在化している。
○新人採用の新たな柱として「新卒・既卒ワンプール /通年採用」を定着させることで、企業にとって有為な人材の採用機会を広げるとともに、若年者の雇用のミスマッチ解消にもつなげる。
○新卒一括採用と併せて、大学・大学院の既卒者(原則、学部卒業後5年程度の者)のうち、多様な学びや体験を経て、企業が求める資質・能力を高めた人材を新人として、通年で採用する動きを加速させる。
○上記の新人の採用枠で応募する既卒者については、専門性を問うキャリア採用とは別に、その資質・能力やポテンシャルを判断した上で、新卒の新人と同じ処遇で採用する。
≪「新卒・既卒ワンプール/通年採用」のイメージ≫
(1)既卒者を新人として通年で採用
在学中にはしっかりと学び、卒業してから就職活動を開始する。したがって、対象は既卒者であるが、新人として採用する。採用は通年で実施し、個社ごとにプロセスを定め、明確化する。
(2)新卒者・既卒者をワンプールで新人として一括採用
一定の企業ニーズや学生の経済的事情等も考慮して、卒業後に切れ目なく就職できる新卒一括採用の枠組みも存続するが、採用の対象には既卒者を含める。
[例示]
○採用・入社時期は個社の事情により、適宜、設定する。例えば、採用は年2~4回、入社は春・秋2回などが想定される。
○採用人数が一定数まとまった段階で、新卒者・既卒者合同の入社時研修を行い、新人として育成する。
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(公益社団法人 経済同友会 http://www.doyukai.or.jp/ / 3月28日発表・同会プレスリリースより転載)