産休・育休復帰、7割が「フルタイム」を選択するも、復帰ママを待ちうける様々なギャップが~『2016年“保活”の実態/育休復帰ママ&パパのリアル調査』(マクロミル調べ)
何かと話題の保育園問題。最近ではネット上の『保育園落ちた日本死ね』という匿名投稿が話題となりました。実際のところママ&パパの考えはどうなのか?そして、復帰後の生活はイメージできているのか?株式会社マクロミルでは、これから産休・育休復帰のママ&パパのリアルを大調査しました!
調査は、全国の20歳から49歳までの現在産休・育休中の有職女性、および、全国の20際から49歳までの現在産休・育休中の妻を持つ有職男性を対象に実施。調査期間は2016年2月26日(金)~29日。有効回答数は女性178名、男性163名でした。
■Topics
- “保活ストレス “の現実。保育園問題は「保育士の待遇を改善すべき」が最多。
- 職場復帰の夫婦間ギャップ。7割のママがフルタイム復帰を予定するも、「育児優先 仕事ほどほど」にしたいママと、「休み前と同じように働いてほしい」パパ
- 復帰後の家事分担。機械化・アウトソーシング化はパパの方が積極的で、2人に1人は検討中
■調査結果
【1】 保育園問題への想い、「もっと保育士の待遇を改善すべき」が最多でママの6割が賛同
“保活(保育園探し)”経験家庭に、保育園問題についての想いを聞いたところ、最も多かったのが「もっと保育士の待遇を改善すべき」で58%にのぼりました。次いで、「保育園が足りていない問題は国が対策すべき」(52%)、「保育園に入るために保活を行わなければならないのはおかしい」(44%)など、やはり対策を望む声は多いようです。
この他、自由回答では以下のようなキビしい意見も。
・老人ホームなどの老人施設は次々と開所されていくのに、保育園は足りない。子供を産んでも安心して働けないのは大問題。(北海道、30歳女性、子ども1歳)
・結婚して子供を産むまでは、希望すれば必ず公立、私立などの保育所に入れると思っていた。一旦、退職してしまったら入園が難しいのも初めて知った。情報源が大変少ないと感じる。(兵庫県在住、33歳女性、妊娠6か月)
・「女性が輝く社会」と言ってるくせに、ぜんぜん環境は変わらず、単なるアピールだけだなと失望してます。(大阪府、29歳女性、子ども4か月)
【2】 7割が「フルタイム」を選択するも、復帰ママを待ちうける様々なギャップ。本当は「育児優先で仕事はほどほどにしたい」ママと、「休み前と同様に働いてほしい」パパ。
職場復帰後の働き方は、なんと69%がフルタイム勤務。しかし「産休・育休前と同様に働きたい」と思っているママは20%にとどまっており、ホンネでは「育児を優先させ、仕事はほどほどにしたい」(67%)というママのほうが多いようです。一方で、妻が産休・育休中のパパは、42%が「産休・育休前と同様に働いてほしい」と考えていて、復職ママの働き方への想いは、ママ・パパ間で違いがありそうです。
【3】 復帰後の家事分担、パパの2人に1人は機械化、4人に1人はアウトソーシングを検討中。一方、ママの4割が「少し手伝っただけで分担した気になっている」とパパへの不満も。
ママの職場復帰後に気になるのは家事の分担。パパの50%が食洗機やロボット掃除機の活用などの機械化を、26%がハウスキーパーの活用などのアウトソーシングを考えていることがわかりました。これはママ(機械化37%、アウトソーシング15%)よりも多い結果です。一方で、ママの39%が「家事や育児を少し手伝っただけで分担した気になっている」と不満を感じていることも明らかに。
ママの復職に向け、家事分担の方法など夫婦間で意識ギャップを埋めておくことが大切そう。家事代行サービスなども充実してきている昨今、思い切って、家事は機械化やアウトソーシングしてしまうのも一つの解決策かもしれません。
<その他の調査結果>
● 保活の実態:夫婦間の役割分担や、開始時期は?
● ママの復職に向けて、ママ・パパが感じている課題は?
● マタハラ経験者はどのくらいいる? 等
>>こちらにも掲載しています
▼調査概要
調査主体 マクロミル
調査方法 インターネットリサーチ
調査地域 全国
調査対象
20~49歳の産前産後休業・育児休業取得中の有職女性178名
20~49歳の配偶者が産前産後休業・育児休業中の有職男性163名(マクロミル提携モニタ)
調査日時 2016年2月26日(金)~29日(月)
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マクロミル http://www.macromill.com/ /3月7日発表・同社プレスリリースより転載)