子供には、大手企業で終身雇用より、『専門職』約7割。「結婚・出産後も継続できるキャリア」重視へ~働く主婦層が願う「子どもの就職先」アンケート~しゅふJOB総研:ビースタイル
主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)の調査機関しゅふJOB総研は、「子どもに選んでもらいたい就職先」をテーマに主婦会員に向けてアンケート調査を行いました。以下、結果をご報告します。(有効回答数344件)
<調査結果サマリー>
1.子どもには「国内の大手企業に就職し終身雇用で働くキャリア」を選んでもらいたいが20%と最下位。「公務員」は31%。
2.「専門職・技術職など手に職や資格を持って働くキャリア」を選んでもらいたいが最多の69%。稼ぐ力を身につけるキャリアを支持。
3.「大きな組織で安定雇用」よりも、「手に職をつけて付加価値をつける」キャリアを子どもに希望する声が多数派に。
<調査結果>
1.「大手企業で終身雇用」よりも「手に職をつけて付加価値をつける」キャリアを。
回答者の平均年齢は約44歳。自らも働く道を選んだ主婦層は、自分の子どもが「大手企業で終身雇用」されることをあまり望まなくなったようです。一方で支持を集めたのは「専門職・技術職」としてのキャリアや「結婚・出産後も継続する」キャリア。フリーコメントでも「どの組織に所属するか」よりも変化の多い時代を生き抜くための「個人の実力」を身につけるように勧めたいと回答する声が多く見られました。また、世界に目を向けて「グローバルでの活躍」を希望する声も目立ちました。
2.選んでもらいたい理由(フリーコメント)から一部抜粋
<技術職・専門職を支持する声>
・既存の企業や組織に頼らず、自身の能力を磨き、社会貢献出来るような仕事に就いて欲しい(60代 フリー/自営業)
・10年先はどのような職業が残っているのか、社会情勢によって仕事は変わるから(40代 パート/アルバイト)
<結婚・出産後も継続するキャリアを支持する声>
・出産後の仕事復帰は一度退職してしまうとタイミングが難しい。専門職のようなスキルがあれば色々な意味で復帰できる機会が多いと思う。(40代 その他)
・結婚後旦那さんが働けなくなる、シングルマザーとして生きてはならないなど、自分が生活を支えていく立場になった時に、何もスキルがないと就職が歳を取るほど難しくなってくるから。(40代 パート/アルバイト)
<公務員として働くことを支持する声>
・大手企業や公務員のように終身雇用の安定もよいのではないかと思う(50代 パート/アルバイト)
<グローバルでの活躍を支持する声>
・グローバル化が進み競争が激化、社会福祉(年金等)があてにならない社会で生きていくには、勝負できるこれというスキルや能力を身に付け、自分のポジションをキープし収入を得続ける事が重要(50代 パート/アルバイト)
<起業・フリーランスを支持する声>
・雇われていて子育てを充分に楽しむ環境を整えるのは難しいから、自らが経営者としてそれを実現して雇用を増やしていくような生き方をしてほしいから(40代 正社員)
<国内大手企業での終身雇用を支持する声>
・安定した会社で働いてほしい (40代 パート/アルバイト)
3.しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より
今回のアンケート結果には、衝撃を受けました。
自分の子どもが安定・安心して生活していくことを願わない親はいません。「国内大手企業での終身雇用(20%)」や「公務員(31%)」といった選択肢よりも、「専門職・技術職(69%)」や「結婚・出産後も継続できるキャリア(65%)」により多くの支持が集まったことは、安定・安心に対する考え方が大きく変化してきていることを伺わせます。
アンケートに回答した働く主婦層は、キャリアの大半をバブルの崩壊やリーマン・ショックを経た後の日本社会で築いてきた世代。社会環境がドラスティックに変化することを前提にして『安定・安心』を考えているように思います。それは、変化を怖れないたくましさの裏返しのようにも思います。
フリーコメントには、熱い想いのこもったメッセージが多数寄せられました。中でも多くみられたのは、どんな社会変化が起きても専門的なスキルがあれば不安は少ないという声。安定した組織に守ってもらうことよりも、個人として仕事に困ることのないキャリアの優位性を如何に身に付けるか。2017年の就職戦線を占う、象徴的なキーワードではないかと考えます。
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:344名
調査実施日:2016年2月8日(月)から2016年2月22日(月)まで
調査対象者:求人媒体『しゅふJOBサーチ』登録者
<本プレスリリースに関するお問い合わせ先>
株式会社ビースタイル 「しゅふJOB総合研究所」
担当 : 柴田、中村、宇佐美
TEL:03-6758-0085 FAX:03-5363-4544 e-mail:pr@b-style.net
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ビースタイル http://www.bstylegroup.co.jp/ /3月1日発表・同社プレスリリースより転載)