新卒歯科技工士の採用強化・離職防止をねらい、「奨学金返済支援制度」を2017年3月卒業の新卒採用より実施~QLデンタルメーカー
セラミックスに特化した歯科技工所のQLデンタルメーカー株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役:石原 孝樹)は、2017年3月卒業の新卒採用者を対象に「奨学金返済支援制度」を実施することを決定いたしました。
■制度を取り入れた背景
歯科技工士の25歳未満の離職率は約79%(日本歯科技工士会推計)と言われ、歯科技工士の専門学校数も平成3年度73校が平成22年度には53校まで減少し、歯科技工士は若年層全体の人口減以上に減っております。
厚生労働省の衛生行政報告によると、29歳以下の歯科技工士数は平成14年の7,846人から平成24年の4,602人へと10年間で4割以上減少しています。
(これは主に歯科技工士の過酷な労働環境が原因ではないかと言われております。)
そのため、新卒の歯科技工士の採用は専門学校の求人倍率で10倍~20倍程度となっており、歯科技工所の運営上の大きな課題になっております。
一方、独立行政法人日本学生支援機構(JASS0)によると奨学金の貸与者は平成16年度約93万人が平成26年度には133万人へと18歳人口が減少しているにもかかわらず増加しております。大学生では2.6人に1人が日本学生支援機構から奨学金を受けている状況です。
こうした現状を踏まえ、QLデンタルメーカー株式会社では、新卒者の採用力を高めると同時に、経営理念である「歯科技工士を一生続けられる場を作る」を実現するために、当制度を導入することにいたしました。
同様の制度は眼鏡の製造販売の株式会社オンデーズにて平成26年12月に導入済みですが、歯科技工所では今回の取組みがおそらく初となります。
■制度概要
奨学金の月々の返済額を別途手当として給与に上乗せし、支給します。
手当の支給は返済完了または退職まで続きます。
なお、繰り上げ返済は対象外となります。
対象:2017年3月卒業の新卒社員で学生時に奨学金を受給している者
ただし、実家通勤でない者(世帯主であること)
■QLデンタルメーカー株式会社について
『メタルフリーの低額自費診療を通じて、患者様・歯科医院・歯科技工士の3者が幸せになる仕組みを提供する』をミッションとして2014年に設立。
自費率(自由診療対象の技工物)100%で金属材料を一切使用せずセラミックスの技工物だけを製作する稀有な歯科技工所です。
■本件に関するお問い合わせ先
QLデンタルメーカー株式会社(キューエルデンタルメーカー)
担当:川村
TEL:044-930-5220
Eメール:info@qldm.co.jp
(QLデンタルメーカー株式会社 http://www.qldm.co.jp/ / 2月26日発表・同社プレスリリースより転載)