【ヨミ】ジタンギレ 時短切れ

「時短切れ」とは、企業が規定する時短勤務の適応期間が過ぎてしまい、それ以上制度を利用することができなくなる状態のことをいいます。企業によっては「小学校入学まで」などといった独自の緩和条件を設定しているところもありますが、国が定める「改正育児・介護休業法」では、「3歳未満の子を育てていること」が「時短勤務」対象の条件となっています。時短切れにより保育園の送迎に間に合わないことから、派遣労働といった時間の調整が可能な仕事に変わる「時短切れ転職」も問題視されています。

時短切れのケーススタディ

「3歳の壁」の次は「小1の壁」
育休制度の拡充で、就業継続率を上げられるか

内閣府の調査によると、出産後も育休を利用して就業を継続する女性が増えています。2005年~09年に27.1%だった育休を利用しての就業継続者が、10~14年の調査では39.2%にまで増加。未だ出産を機に半数近くの女性が退職を余儀なくなれているのは事実ですが、女性の社会進出や働き方改革など、社会全体で子育てを支援する気運は少しずつ高まってきています。

国の法令で定める「3歳の壁」を超えられたとしても、次に待ち構えているのは「小1の壁」です。企業も良かれと思って時短の条件を「小学校入学まで」と独自に定めているところも多いようですが、ワーキングマザーの中では「小1こそ大変だ」という声が上がっています。

小学校1年生の場合、入学当初は授業が4時間目までの午前中のみ。徐々に昼食後の5時間目が導入されますが、それでも14時頃には授業が終わってしまいます。その後、子どもたちが過ごすのは保育園に変わる「学童保育」。ここでワーキングマザーを悩ませるのはその閉所時間です。保育園の場合、自治体の運営なら19時頃まで、私立ならさらに遅い時間まで子どもを預かってくれるところもあります。しかし、学童保育は17~18時頃に閉まってしまうのです。

ここに当事者と企業の認識のズレがあります。企業側は「小学生になれば、ある程度は楽になるだろう」と考え、時短勤務に小学校入学までという期限を設けます。しかし親からすると送迎時間の制約が厳しくなり、小学校だからこそサポートしなければならないことも増えます。例えば、持ち物。保育園の場合はおむつや着替え程度で済みましたが、小学校では、文房具や授業で使う物を購入して持たせなければいけないこともあります。印刷物や連絡帳でのコミュニケーションが未だ主である教育現場では、プリントに気付かなかったため子どもに忘れ物をさせてしまうことが頻繁に起こりえるのです。

最近では「小1の壁」という言葉が働く親の中で共通言語になってきており、それを受けた企業が時短期間を「10歳まで」に延長する事例も出てきています。子どもを持つ親が仕事を続けていけるよう、互いの事情について、企業と従業員はきちんとコミュニケーションを取り、認識のズレを解消していくことが大切です。

記事のオススメ、コメント投稿は会員登録が必要です

会員登録はこちら

既に日本の人事部会員の方は、ここからログイン

この記事をおススメ

(情報未登録)さんのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

おススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

(情報未登録)さんのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

あわせて読みたい

関連する記事

関連するQ&A

関連するキーワード