ワークサンプルテスト
ワークサンプルテストとは?
「ワークサンプルテスト」とは、採用候補者に実際の仕事に近いタスクや課題を体験させることでスキルや適性を評価するためのテスト。擬似業務体験を選考プロセスに取り入れることで、履歴書や面接だけでは見えにくい候補者の特性を把握することができ、ミスマッチを防げるという利点があります。ジョブ型採用が中心の米国で広がりをみせ、日本でも導入を検討する企業が増えています。
しっかり見極めて採用したつもりが……
ミスマッチを減らす、定量的な選考とは
転職によるキャリアアップが当たり前の時代。人材の流動性の高まりを受けて、定着に課題を感じている企業は少なくありません。優秀な人材を採用する難易度やコストが高まり続けている昨今、ミスマッチによる早期退職は企業にとって大きな痛手となります。スキルフィットやカルチャーフィットを事前に見極めることが重要であり、そのために選考方法を見直す企業が増えています。
ワークサンプルテストが注目される背景には、選考において候補者を定量的に評価することの重要性が浸透してきたことがあります。これまでは、複数の面接担当者による「自社に合いそうかどうか」という判断が結果を左右してきました。しかし、主観に頼った定性的な選考によって入社後にスキル不足が発覚したり、データが残らないため採用活動の改善をしづらかったりと、デメリットがありました。
そこで注目されるのが、定量的な評価です。Google社が導入したことでも話題になっている「構造化面接(評価基準・質問項目をあらかじめ決めておく面接)」もその一つですが、同様にワークサンプルテストも定量的なスキルチェックができるため、注目されています。
では、ワークサンプルテストは、どのように行われるのでしょうか。例えば、システムエンジニアの採用であれば、候補者にプログラミングの課題を課します。マーケティングの採用であれば、商品PRのアイデアを提案してもらいます。そして、提出された課題やアイデアをもとに社員とディスカッションしたり、数日間インターンシップのように働いてもらったりすることで、スキルをチェック。企業と候補者がスキルや相性を互いに確かめ合う意味でも、ワークサンプルテストは効果のある施策と言えるでしょう。
一方で、ワークサンプルテストにはデメリットもあります。それは、時間も手間もかかること。企業が正確に適性を見極めるためには採用要件やペルソナ設計などを、綿密に準備をする必要があります。内容によっては現場に協力を仰ぐなど、人的コストもかかります。候補者にとっても労力とストレスのかかる方法であるため、選考辞退が増えることが懸念されます。
「急いで採用しなければならない」「採用人数が多い」といった場合、ワークサンプルテストは適さないかもしれません。メリットとデメリットを照らし合わせた上で、導入を検討する必要があります。
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