プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメントとは?
「プロジェクトマネジメント」とは、システム開発や製造、建築現場などにおける納期のあるプロジェクトを着実に遂行させ、成功に導くためのマネジメント手法のこと。一つのプロジェクトにはさまざまな職種のメンバーが集っています。プロジェクトの体制を整えてプロセスを構築することで、メンバーが効率的に業務にあたることができます。テレワークの広がりによりメンバーの業務の進捗状況が見えにくくなってきている昨今、プロジェクトマネジメントはさらに重要性を増していくことが予想されます。
プロジェクトマネジメントに
必要な三つのコツ
プロジェクトマネジャーの仕事は多岐にわたります。プロジェクト計画書の作成、予算管理、スケジュール管理、メンバーへのブリーフィング、ステークホルダーとの調整など。一見すると「メンバーに業務を割り振ること」ことが主業務のように思われがちですが、それだけではありません。全体のプロセスデザインを担うプロジェクトマネジャーは、まさにプロジェクトが成功するかどうかの要となるのです。
計画を成功に導くプロジェクトマネジメントのポイントは、(1)やるべきことを明確にすること、(2)スケジュールを組むこと、(3)ゴールを明確にすることの三つに分けられます。プロジェクトの規模が大きくなっても、意識すべきポイントは変わりません。
初期段階で特に重要なことは、「スコープマネジメント」と呼ばれる、業務の範囲を決定すること。単に「何を」「どこまで」やるかではなく、プロジェクトのゴールを達成するために必要な成果物を定義し、タスクに落とし込まなければなりません。
プロジェクト期間中は必要に応じてその定義をアップデートし、スコープは常に最新の状態に保たれていることが理想です。その他、作業に必要なリソースを見積もったり、承認された予算内でプロジェクトを完了できるように調整したりと、正確なコスト感覚もプロジェクトマネジャーに必要とされるスキルです。たとえば、限られた予算内で確実にプロジェクトを遂行させなければならない場合に、プロジェクトマネジメントは必須といえるでしょう。
最近では、農林水産省がDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトに取り組むため、民間から高度な経験を有するプロジェクトマネジャーを募集したことが話題になりました。新型コロナウイルス感染症の流行によってテレワークが急速に広まった現在、メンバーの業務進捗状況や多忙度がなかなか見えにくいことから、プロジェクトマネジャーのようなプロジェクトの管理業務を担う人材はますます重宝されることが予想されます。
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