人事白書調査レポート2023 育成
リスキリング後の配置・処遇は? スキルが生かせるプロジェクトに参加させる企業が約半数

リスキリング後の配置・処遇は? スキルが生かせるプロジェクトに参加させる企業が約半数

約6割の企業が「学習歴の記録」でリスキリング結果を可視化

リスキリングに取り組んでいる、もしくは取り組む予定の企業に、結果を可視化するために実施している(または予定している)ことを聞きました。「実施していることはない(今後も予定はない)」は6.0%、「わからない」は6.9%にとどまり、何らかの施策を実施している企業が多いことがわかります。実施施策の中で最も多いのは「学習歴の記録」で、58.3%の企業が実施している(または予定している)という結果になりました。

「従業員の自己申告」(38.9%)、「上司との面談」(40.1%)、「人事との面談」(16.6%)といったコミュニケーションによる可視化施策の中では、上司を通じて結果を可視化しようとしている企業が多いことがわかります。

客観的評価といえる「社内試験の実施」(11.6%)、「外部試験の実施」(21.9%)、「スキルバッジの付与」(8.8%)に着目すると、外部試験を活用している企業が多い傾向にあります。

リスキリングを「行っている」「今後取り組む計画がある」「現在取り組みを検討中」と回答した方にお聞きします。リスキリングした結果を可視化するために、実施している(または予定している)ことは何ですか(全て)。

【全体】リスキリングを「行っている」「今後取り組む計画がある」「現在取り組みを検討中」と回答した方にお聞きします。リスキリングした結果を可視化するために、実施している(または予定している)ことは何ですか(全て)。

リスキリングした従業員の配置・処遇で、「プロジェクトへの参加」をさせる企業が約半数

リスキリングに取り組んでいる、もしくは取り組む予定の企業に、リスキリングした従業員の配置・処遇に関して実施していることを聞きました。最も多かったのは、「スキルが生かせるプロジェクトへの参加」で49.2%でした。以下、「スキルが生かせる部署への異動」(40.8%)、「スキルが生かせる職種への転換」(35.1%)と続きます。能力発揮の場として、まずは「プロジェクト」という場を用意しているところが多いことがわかります。一方で、「反映していない(今後も行わない予定)」という企業も11.0%ありました。

リスキリングを「行っている」「今後取り組む計画がある」「現在取り組みを検討中」と回答した方にお聞きします。リスキリングした従業員の配置・処遇に関して、実施している(または予定している)ことは何ですか(全て)。

【全体】リスキリングを「行っている」「今後取り組む計画がある」「現在取り組みを検討中」と回答した方にお聞きします。リスキリングした従業員の配置・処遇に関して、実施している(または予定している)ことは何ですか(全て)。

『人事白書2023』の本誌では、リスキリング実施の課題に関する調査結果も掲載しています。

人事白書2025――課題解決の糸口が見える人事実態調査 | 『日本の人事部』

【調査概要】
実施時期2023年3月6日~3月31日
調査対象『日本の人事部』正会員
調査方法Webサイト『日本の人事部』にて回答受付
回答数6,504社、6,797人(のべ)
質問数168問
質問項目1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.制度・評価・賃金/5.ダイバーシティ&インクルージョン/6.働きやすさ・働きがい/7.組織開発/8.注目の人事課題(人的資本の情報開示、ウェルビーイング、Employee Experience、兼業・副業)

出典:『日本の人事部 人事白書2023』

「日本の人事部 人事白書」

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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