パルスサーベイを「行っている」企業は約2割。調査の目的は「従業員エンゲージメントの調査」が約8割
「行っている」は約2割。規模が大きいほど割合が高く、5001人以上の企業では約4割
近年注目されている人事課題の中から、パルスサーベイ(簡易的な調査を短期間に繰り返し実施する調査手法)について聞きました。
従業員に対してパルスサーベイを行っているかどうかを聞いたところ、「行っている」は18.9%、「今後行う予定である」は17.0%でした。一方で、「行っておらず今後も行う予定はない」は44.3%という結果になりました。
従業員規模別に見ると、規模が大きくなるほど「行っている」割合が高く、1001~5000人の企業では27.8%、5001人以上の企業では36.8%となっています。
「従業員エンゲージメントの調査」が約8割、「従業員満足度の調査」も半数以上
パルスサーベイを「行っている」「今後行う予定である」と回答した企業に対して、パルスサーベイを行う理由を聞きました。
最も割合が高かった理由は「従業員エンゲージメントの調査」で、78.9%。以下、「従業員満足度の調査」(54.7%)、「組織風土改革のための調査」(41.1%)、「メンタルヘルスチェック」「社内コミュニケーションの活性化」「離職防止」(いずれも34.7%)、「経営理念の浸透度の測定」「簡易的なストレスチェック」(いずれも33.7%)、「人事関連施策の効果検証」(27.4%)、「研修受講者の効果検証」(13.7%)、「新入社員のサポート」(12.6%)、「異動者のサポート」(6.3%)となっています。
人事・組織関連のさまざまな目的のために、パルスサーベイが行われている(今後行う予定である)ことがわかります。特に上位に挙げられた「従業員エンゲージメントの調査」「従業員満足度の調査」は、パルスサーベイで行う簡易調査の標準的なものです。
実施時期 | 2021年3月11日~3月31日 |
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調査対象 | 『日本の人事部』正会員 |
調査方法 | Webサイト『日本の人事部』にて回答受付 |
回答数 | 3,091社、3,186人(のべ) |
質問項目 | 1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.制度・評価・賃金/5.ダイバーシティ/6.働き方/7.HRテクノロジー/8.注目の人事課題 |
出典:『日本の人事部 人事白書 2021』
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