部下の気持ちに寄り添い、不安を取り除く会話術
部署の異動や転勤、昇進など、環境が変わるのが春です。
仕事内容や環境が変わる期待と同時に、不安やストレスを感じやすくなる時期でもあります。
今回は、部下や後輩、新入社員の気持ちに寄り添い、不安を取り除く接し方をお伝えします!
・新生活はなぜ不安? 感情は◯◯によって培われる
希望の職種に就いたり、昇進したりするのは、喜ばしいことですよね。
ですが、うれしい気持ちと同時にプレッシャーや不安を感じる人も多いのではないでしょうか?
不安に感じる理由は、感情は「経験」によって培われるものだからです。
つまり、これまでに経験していないことに挑戦するときは、不安がつきまとうということです。
それが顕著に表れるのが、新入社員です。
組織としては、新入社員に大きな仕事ができることを期待していないはずです。
ところが、経験がないからこそ不安も大きく、その不安に押しつぶされそうになる人もいます。
ただ、経験を積むことで少しずつ感情が落ち着いてきます。
ですから、不安を感じる気持ちに理解を示し、そのうえで小さなことから経験を積ませることが大事です。
昇進した人に対しても、新しい役職についてすぐに大きな仕事を任せるのではなく、その部署に慣れるという経験を積んでからのほうがいいですね。
・気持ちに寄り添うコツは、予想するよりも話を聴くこと
「部下や後輩は、きっとこう考えているはず」と気持ちに寄り添うとしたのに、その予測が実際とは違っていた・・・・・・という経験はありませんか?
「大きな仕事を任されたら、こんな気持ちになるだろう」と感情を予測すると、悪い状況が長く続くと考えてしまったり、不安が大きくなったりする傾向があります。
これを、「インパクト・バイアス」といいます。
ですから、相手の気持ちを汲み取るときは、感情を予測する前に本人に話を聴くといいですね。
そのうえで、その人が感じている不安を解消したり、一緒に問題解決に取り組んだりするとうまくいきます。
・適度なプレッシャーが、やりがいと能力の発揮につながる理由
適度に仕事量が多く、人から期待されている状態のほうが、パフォーマンスが上がるといわれています。
これを、「ヤーキース・ドットソンの法則」といいます。
ところが、オーバーワークになるとパフォーマンスが下がり、精神的にも不安定になるので、プレッシャーと仕事量のバランスが重要です。
着実に経験を積ませながら、その人の話を聴いて仕事量や内容を調整する。
これが、部下や後輩、新入社員が新しい環境で能力を発揮できるようになる、上司の接し方のポイントです。
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社員一人ひとりが個性・適性を認め合い、才能を最大限発揮できる働きがいのある職場づくりを目指します!
自身の経験として、マッサージ店補経営、IT事業を経て、働き方改革のコンサルティング事業を始めている。
経営者と従業員の両方の心に寄り添った提案を行います。
服部 裕樹(ハットリ ヒロキ) ブラックスミス 代表
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