ドリームキャリア、『2016年卒理系学生の就職活動調査/理系ナビ』
~「就職活動をもっと早く始めたほうがいい」理系就活生の86%~
理系学生向けの就職・インターンシップ情報誌/WEBサイト「理系ナビ」を運営・発行する株式会社ドリームキャリア(本社:東京都港区、代表取締役社長:植島幹九郎)は、2016年3月卒業予定の理系学部・学科に所属する学生を対象に、就職活動に関する動向調査を行いました。
【1】就職活動スケジュールについての意識調査
理系就活生から不満が噴出。86.5%が「もっと早く始めたほうがいい」
2016年卒業予定者より、就職活動スケジュールが変更(学部3年/修士1年の3月に採用情報広報、8月から選考開始)となりましたが、就職活動に臨んだ2016年卒業予定の理系学生のうち86.5%の学生が「もっと早く始めたほうがいい」と回答しました。今回のスケジュール変更を好意的に捉えている学生はわずか3%にとどまっています。
「もっと早く始めたほうがいい」と回答した具体的な理由としては、「理系の研究時期と就活時期がかぶるので」「研究へのしわ寄せがひどい」「国際学会の時期と重なる」など、「大学生は学業を優先すべき」というスケジュール変更の意図に反して、学業への悪影響を訴える声が多数寄せられています。
【学生の声】
・就職活動を「もっと早く始めたほうがいい」86.5%
「研究する時間が減った。研究室の新人指導が4~8月にかけてあまりできなかった」(東京大学大学院)
「研究へのしわ寄せがひどすぎる。修了できるか不安」(東京大学大学院)
「修士論文への作成スケジュールを考えると、昨年度までの日程が学生側にもメリットがあったと思う」(早稲田大学大学院)
「企業の足並みが揃っておらず、既に内定が出た企業への対応で苦労した。後ろ倒しで良かったことは何もなかった」(岐阜大学大学院)
「就活と卒論並行するのが大変だったから。また、真夏のスーツは地獄だった」(東京大学)
「就職活動が長期化し、自分は2014年夏のインターン選考からほぼ一年就活していることとなった。自分の周囲でもそのような人は多く、途中で息切れするなど、学業との両立が非常にきつかった」(早稲田大学大学院)
「結局就活期間が伸びた。企業毎に採用スケジュールが水面下でまちまちで、情報戦になった」(名古屋大学大学院)
「就職先が決まらないと気が気でなく、学業を疎かにしてしまう人が多かった」(都内私立大学)
・「特定の時期を決めず、自由にしたほうがいい」5.5%
「ある程度、研究の結果なり背景なりを話せる状態になったら就職活動を行えば良いと思った。個人個人研究の進捗は異なるため、時期を決める必要はないと感じた」(東京工業大学大学院)
「採用活動のゴールを学生と企業ともに、ベストマッチングだとするならば相応の期間が人それぞれ必要であり、期限を決めるべきではない」(名古屋工業大学大学院)
・「現在の日程(3月解禁)がちょうどいい」3%
「例年より時期が長めなので、色々な企業を受けられた」(東京農工大学大学院)
「自分が何をやりたいのか、考える時間を持てた」(東京医科大学大学院)
【2】就職活動開始時期
72%が前年のインターンシップから就職活動を開始
学部3年・修士1年の夏に実施されるサマーインターンシップで就職活動を意識し始める学生は多く、回答者の72%が2014年の8月までに就職活動を開始(情報収集含む)しています。インターンシップ実施後、秋から冬にかけて選考やイベントを実施する企業も少なくなかったため、学生からの声にもあるように就職活動は結果的に長期化しているとみられます。
【3】内定受諾時期
8月末の内定受諾率は82.8%。7月時点で28.3%が内定受諾
倫理憲章参加企業の選考が開始となる8月に入ってから、主要企業の多くが内定出しをしたとみられ、内定受諾率も一気に上昇しました。その一方で、主要企業の内定出しが始まる前に28.3%がすでに内定受諾しています。
※グラフを掲載した詳細な情報およびそのほかの調査項目はこちら(PDF)よりご覧いただけます。
◆本リリースの詳細は、こちら(PDF)をご覧ください。
(株式会社ドリームキャリア http://www.dreamcareer.co.jp/ /9月18日発表・同社プレスリリースより転載)