医療法人晃仁会、出産で仕事を辞めたママさん歯科医のための ワークシェアリングモデルを推進中!
歯科医療界にも存在する女性の「潜在労働力」を活性化するために、医療法人晃仁会(群馬県前橋市、理事長:袋 一仁)は、複数の女性歯科医で1医院を設立し経営する、女性歯科医のためのワークシェアリングモデル(共同経営型ビジネスモデル)を立ち上げました。
今話題になっている女性の「潜在労働力」は歯科医療界にも存在します。歯科医師の国家資格に合格し、一時はその職業に就きながらも、様々な理由で今は資格を活かしていない女性歯科医は30%に上ります(図:平成22年度厚労科研費調査より)。
その理由として、歯科医療界では医院の休廃業件数が2010年以降年間40件以上で推移(帝国データバンク、2015年)するなど、安定的な経営が難しい時代となっていることもありますが、他の業種とも共通する女性特有の問題が挙げられます。
【歯科医として就労していない女性歯科医増加のわけは】
歯科大卒の女性の割合は、20年前には20%弱であったのに対して、現在では40%超まで増加し、今後もこの傾向は続くと予測されています。その結果、勤務医として働く女性歯科医が、妊娠出産などで一度キャリアをとめると、その後に新人がどんどん供給されるため、戻りたくてもほとんど就職先がないという状態です。
勤務医として就労しない女性歯科医は、専業主婦になったり、他業種に移るケースもありますが、歯科医師としてのカムバックは難しくなります。開業という選択肢もありますが、銀行の貸し渋りや、男性でさえも経営が厳しいこの業界で、一人で経営者として活躍するのは至難の業です。
【ママさん歯科医のためのワークシェアリングモデルとは】
一般的な歯科医院では、歯科医師以外の歯科衛生士、歯科助手、受付などのスタッフは女性を配置します。これをすべて複数の歯科医師が行なう業務形態とし、子育て中、あるいは子育てが一段落したママさん歯科医師だけで医院をたちあげます。そして保育や経営財務、その他の手が回らない分野にだけ、外部のサポートを導入することで、効率よく歯科経営をすることができます。
晃仁会では、医院立ち上げ時からのすべての業務をサポートします。
【どんなメリットがあるのか】
まずは、時間的な余裕が生まれます。一人経営では学会などの休暇も取りにくいところですが、たとえ長期の休暇をしても、他の歯科医による対応が可能なため、患者さんの治療が継続できます。インプラントや矯正などの特殊な技術習得も、周囲の仲間とともに習得が進みます。
経営的には初期投資が人数割りとなることから返済が容易になり、また各自が経営者としての立場で、責任を持って医院運営にあたることが出来ます。
【今後の取り組み】
フェイスブックを通じて約100 名の女性歯科医に本ワークシェアリングシステムについてリサーチしたところ、共感できるとの多数の賛同が得られました。一方で、女性の共同経営は難しいケースもあるなどの意見もあったことから、今後は解散なども含めたルールの整備も必要と考えています。
女性患者の多い審美歯科や、小児歯科など、女性歯科医こそ適職である分野も少なくありません。今後とも、女性歯科医が歯科界で大きな役割を果たせるよう、さらなる活躍の場の創出を目指します。
【袋 一仁 プロフィール】
群馬県前橋市生まれ、前橋市で開業112 年(明治36 年)の医療法人晃仁会フクロ歯科医院4 代目院長。東京歯科大学、東京歯科大学大学院歯学研究科卒、歯学博士、東京歯科大学歯内療法学講座講師、AAID(アメリカインプラント学会)アソシエイトフェロー
【医療法人概要】
法人名 :医療法人晃仁会
理事長 :袋 一仁(ふくろかずひと)
所在地 :前橋市千代田町3−6−6
フリーダイヤル :0120-998-418
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(医療法人晃仁会 http://www.owl.gr.jp/ /4月21日発表・同社プレスリリースより転載)