カクタス・コミュニケーションズ、博士人材のための新しいマーケットプレイス
Kolabtree(コラボツリー)がベータ版提供を開始
学術論文の出版支援サービスを展開するカクタス・コミュニケーションズ株式会社(代表・湯浅誠)は、博士人材のための新たなマーケットプレイス「コラボツリー(Kolabtree)」のベータ版運用を開始した。また、2015年4月よりコラボツリーを通じた企業・研究機関と博士人材とのコラボレーションのうち一部のプロジェクトをパイロット・プロジェクトとして選び、1,000米ドルまで無償で支援する。
科学が高度に先端化するなかで、分野を越えた難題を解決するためにも、最新の科学技術を駆使した製品をいち早く市場に投入するためにも、企業・研究機関は必要な人材を迅速に獲得する必要がある。一方、博士号取得後、その専門性を活かすポストが得られない若手研究者が世界中に溢れている現実がある(いわゆる、ポスドク問題)。彼らの多くは優秀な研究サポート人材として、研究プロジェクトで能力を活かせる可能性を持っているにもかかわらず、ポストの不足からその能力を活かせないでいる。
博士人材マーケットプレイス「コラボツリー」の立ち上げにより、企業や研究機関は研究デザインやデータ分析、統計といった高度な専門知識が求められる作業を必要なときにウェブ上で簡単に専門家に依頼することが可能となる。仕事を請け負う博士人材にとっても、組織やポジション、分野の垣根を超えて自分の専門性を活かしたプロジェクトに参加することができる。
ベータ版の運用は英語圏では2014年12月22日から開始しており、すでに900名の博士号取得者がフリーランス登録している。対象となるサービスは「文献調査」「研究デザイン」「統計」「データ分析」「科学カウンセリング」「論文執筆」「英文校正」の7種類で、利用者は登録された博士人材の中から自分のプロジェクトに最も合った人物にウェブを通じて作業を直接依頼する。納品後には、作業の出来の評価も可能だ。また2015年4月より、コラボツリーを通じた企業・研究機関と博士人材とのコラボレーションのうち一部のプロジェクトをパイロット・プロジェクトとして選び、各プロジェクトにつき1,000米ドルまで無償で支援するテスト運用を開始している。
運営元のカクタス・コミュニケーションズ株式会社では、「コラボツリー」により、求められる作業と人材のマッチングが容易になり、研究活動がよりスムーズに進むことを期待している。同時に、人材の有効活用や自由な働き方の提唱という面でも貢献できると考える。「博士漂流時代」などと言われる中にあって、高度な知識を有する博士号取得者が活躍の場を広げることができるからだ。
【参考】
コラボツリーのウェブサイト
【この件に関するお問い合わせ先】
[会社名]カクタス・コミュニケーションズ株式会社
[部署名]学術コミュニケーション部
[担当者名]屋宮正享
[TEL]03-5542-1950
[Email]okumiya@cactus.co.jp
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(カクタス・コミュニケーションズ株式会社 http://www.cactus.co.jp//4月14日発表・同社プレスリリースより転載)