【労働意識調査ランスタッド・ワークモニター2014年第4四半期】
「10年後に仕事が自動化されない」と考える日本の働き手は76.5%!
対して、アジア圏平均では40.9%の結果に
総合人材サービス会社ランスタッドホールディング・エヌ・ヴィー(本社:オランダ王国ディーメン、CEO:ジャック・ファン・デン・ブルック)は、世界34の国と地域で実施する労働者意識調査「ランスタッド・ワークモニター」の2014年第4四半期の結果を発表しました。本リリースはその中から、能力開発と仕事の自動化に関する結果に焦点を当てて発表します。
<調査結果 概要>
●日本の働き手の76.5%が自分の仕事は10年後も自動化される恐れがないと回答。
また全世界的に女性の働き手が、より自動化できない自信を持つ結果に
これから10年で自分の業務が自動化されるか、の問いについて、世界の働き手の6割以上が否定的な意見でした。しかし、インド(「はい」が70%)、中国(同68.1%)、マレーシア(同60.2%)を含むアジア圏では、およそ6割が自動化の恐れを感じている結果でした。
また世界的に見て、男性の働き手の64.1%が「自分の仕事は自動化できない」と答えたのに対し、女性はそれを上回る67.3%が「いいえ」と答えました。
●日本では70.9%が「能力開発は自己成長の機会である」と回答。
若年層で意識が低い傾向
世界の働き手の79.2%、日本の70.9%が「能力開発は個人の成長の機会である」と回答し、国や地域間での意識の差は少ないことが分かりました。日本国内では、18~24歳の若年層で64%と低く、これは34の国と地域中、同世代の中で1番低い結果でした。
●ランスタッド株式会社 取締役副社長 猿谷 哲のコメント
技術先進国である日本は、あらゆる技術・製品を世界に輸出してきた歴史があり、製造ラインなど、自動化の流れは世界と比べても先行しています。「10年後の業務の自動化」に関して、日本が否定的な結果であったのは、早い段階で先駆けて”効率化”に向き合ってきた背景があるからと考えられます。
近年、少子高齢化による労働人口の減少や急速なグローバル化など、働き手を取り巻く環境は大きな変貌を遂げつつあります。そのような状況下で、働き手は自分の強みを把握し、スキルを磨き続けることが求められています。今後は能力開発を通して、自動化・他者に代替えできない「自分の価値」=「自身のブランド」を確立・演出していくことがますます必要になってくるのではないでしょうか。
<ランスタッド・ワークモニターについて>
ランスタッド・ワークモニターは、2003年ランスタッドの本社のあるオランダでスタートし、現在は欧州、アジアパシフィック、アメリカ大陸の世界34の国と地域で行われています。ワークモニターは年4回実施され、労働市場の動向に関するグローバルトレンドを調査しています。本調査はオンライン上で行われ、18-65歳の週24時間以上の勤務をする労働者を対象にしています(自営業を除く)。今回の調査期間は2014年10月23日~11月5日でした。
調査実施国:
アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、中国、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、ハンガリー、インド、イタリア、日本、ルクセンブルク、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル(2014年第4四半期より)、ポーランド、シンガポール、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、オランダ、英国、米国、以上34の国と地域
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(ランスタッド株式会社 http://www.randstad.co.jp/ /2月27日発表・同社プレスリリースより転載)