マイナビ「2013年度キャリア・就職支援への取り組み調査」発表
~ 2016年卒より採用広報開始時期が後ろ倒しになった場合の影響は、
就職せずに卒業する学生が「増える」が46.1%/就職留年が「増える」が31.4% ~
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、社長:中川信行)は、大学・短期大学の就職支援に携わる学校職員を対象とした「2013年度キャリア・就職支援への取り組み調査」の結果を発表しました。なお、本調査は2010年度より実施しており今回が4回目の調査となりますが、プレスリリースを行うのは初めてとなります。概要は以下の通りです。
<調査結果の概要>
◆ 2014年卒向け学内企業説明会について
学内の企業説明会は私立を中心に「増やした」が16.8%と増やした割合が高い。開催開始時期は「12月」が47.8%と約半数の大学が年内から実施している。参加を望む企業の増加により、参加企業数も「増えた」が36.2%となっている。学生のトータルの動員は「増えた」が前年比16.0pt減の27.4%、「減った」が前年比1.5pt増の13.7%と、「増えた」割合が高い傾向にあるものの、学生の動員に苦慮する大学も見られるようだ。4月以降の開催予定では「増やす」が国公立15.4%に対し、私立が25.1%と私立中心に増やす傾向にある。
◆ 2014年卒向け採用広報を目的としない業界研究セミナーについて(参照:参考グラフ①)
職業観涵養を目的とした業界研究等のセミナー開催は「増やした」が前年比8.3pt減の18.5%、「減らした」が前年比3.5pt減の5.6%と、引き続き「増やした」割合が高い。学生の動員は67.3%と約7割の学校が「前年並み」と回答する中、「減った」が前年比3.9pt増の14.4%、「増えた」が前年比18.7pt減の18.3%と、大学によって動員の増減に差が出始めている。開始時期は10月が全体で29.2%と最も多く、学内企業説明会の2カ月前が開催のピークとなっている。
◆ 保護者向けガイダンスについて(参照:参考グラフ②)
保護者向けガイダンスを実施している大学は47.7%と、約半数の大学が実施している。ガイダンスの開始時期は6月が最も多い21.4%となり、次いで9月が14.1%と、夏季休暇を挟んだ前後に実施する割合が高い。実施開始年に関しては、就活に対する親の関与が取り沙汰された2010年以降増える傾向にある。1校あたりの年間平均実施回数は全体で2.7回となり、特に私立大が中心に実施している。
◆ 2016年卒以降に採用広報活動開始時期が3月に変更される際の影響予測について(参照:参考グラフ③・④)
2016年卒に広報開始時期が後ろ倒しになった場合の影響予測は、概ね学生の就職活動にマイナスの影響を及ぼすと考える大学担当者が多いようだ(自己分析「不十分になる」30.8%、業界・職種・企業研究「不十分になる」45.0%)。また、就職せずに卒業する学生が「増える」とする回答が46.1%、就職留年が「増える」が31.4%となっている。在籍中に就職せずに就職を先送りする学生は、1~2割増加すると予測している。
◆ インターンシップについて
インターンシップの受け入れ企業数は「増加」が全体で17.8%となり、特に国公立の方が20.8%とやや高い傾向にある。企業数の増加率は1~2割程度となっている。受け入れ企業の増加に伴い、インターンシップに参加経験がある学生も「増加」が24.1%と増えている大学が多い。増加割合は「2割増加」が23.0%で最も多い。
【「2013年度キャリア・就職支援への取り組み調査」概要】 ※2010年からアンケートを実施
○調査内容/大学等のキャリア・就職支援の実態に関する調査
○調査方法/アンケート用紙を全国の就職担当部署に弊社学校担当が配布の上、FAXもしくは直接回収
○調査期間/2013年4月11日~2013年5月31日まで
○調査対象/全国の大学・短期大学の就職支援担当者
回答数:497キャンパス(国公立:117キャンパス、私立:380キャンパス)
※同じ大学で就職窓口が個別に存在し、独自の支援を行っているケースも、各一回答として集計
※調査結果の詳細は採用サポネットで公開しています
◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ http://www.mynavi.jp/ /6月27日発表・同社プレスリリースより転載)