「タレント・マネジメント・サーベイ」日本版を
トーマツコンサルティングが調査・発表
トーマツコンサルティング(東京都千代田区、伊香賀正彦・社長)は、世界的なタレント枯渇時代における新たな人材獲得・活用・定着化戦略を研究・提言すべく、世界のデロイトトウシュトーマツのメンバーファームと協働し、「タレント・マネジメント・サーベイ」を企画・実施しました。同社では、日本企業約5,000社を対象としたサーベイを担当、199社からの回答を得、このたびその調査結果をまとめました。本リリースでは、その調査結果から得られたキー・ファインディングスを抜粋してご紹介します。
■ 「タレント・マネジメント・サーベイ」の背景と目的〜「獲得」中心からの脱却
現在、わが国のみならず世界の先進諸国において、かつてない構造的な人材不足問題が深刻化しています。ベビーブーマー/団塊の世代の大量退職(いわゆる2007年問題)や理工系学生を中心とした新卒人材の質的・量的不足にとどまらず、目まぐるしいスピードで技術・サービス革新が起こる現在、新たな付加価値を創造し続けることができる優秀な人材「タレント」はますます少なくなり、その獲得競争は激しさを増すばかりとなっています。
しかし、これまでとくにアメリカを中心として行われてきた「タレント」確保の手法は、金銭的インセンティブによる「獲得」のみに重きを置いた施策が中心でした。その結果、「タレント」はその実力を十分に発揮できず、また組織への帰属意識も高まらないまま、「タレント」の定着化が実現しないケースが多いことが明らかとなってきました。いま、新たな「タレント」獲得・活用・定着化の戦略と仕組みの構築が求められています。
そこで、同社は世界のデロイトトウシュトーマツと協働して研究を重ね、統合的かつ実践的な「タレント・マネジメント・モデル」を構築。そして現在、このモデルを企業にとってより効果的なものとすべく、さらなる調査研究を進めています。
上記の背景を踏まえ、本サーベイは、日本、そして世界の企業におけるタレント・マネジメントの現状・主要課題とその解決策を明らかにすること、デロイトトウシュトーマツ「タレント・マネジメント・モデル」(真のコア人材層“Critical Workforce Segment(CWS)”を明確化し、人材投資を集中。獲得だけでなく、Develop=タレント育成への取り組み、Deploy=適材適所を実現させる取り組み、Connect=タレント同士を結び付け、ナレッジの創発と帰属意識の醸成を促進する、3つの施策を適切に実施する)の、ビジネス・パフォーマンスに対する実効性を検証することを目的に企画・実施されたものです。
■ タレント・マネジメント・サーベイ(日本版)の概要
(1)記入方法:無記名選択および自由記述方式
(2)回収方法:アンケート用紙による直接返信方式
(3)実施日:2005年7月11日〜8月10日
(4)実施対象:全上場企業および未上場企業計5,000社
(5)回答数:199社(上場企業136社、未上場企業63社)
(6)回答企業の内訳:
・規模:1千人以下49.7%、1千人超〜1万人以下40.1%、
1万人超〜5万人以下9.1% 5万人超1%
・業種:金融サービス5.0%、
コンシューマー・ビジネス(一般消費者向け製品・サービス、卸・小売、旅行観光)25.6%
・製造:35.7%、製薬・医療関連6.0%、通信・メディア・情報12.6% その他15.1%
■ 詳細は同社HPまで http://www.tc.tohmatsu.co.jp/
(トーマツコンサルティング http://www.tc.tohmatsu.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・12月7日)