レジェンダ・コーポレーション
2012年新卒 就職活動の意識/実態調査(6月度)を実施
就活の長期化、問題視する学生 65%
~ 一方で、43.1%の学生は長期化を是正する倫理憲章を詳しく知らず ~
人事総合ソリューション企業(採用・育成・人事労務)のレジェンダ・コーポレーション株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:藤波 達雄)は、2012年3月に卒業予定の大学生・大学院生(以下、学生)399,106名に就職活動に関する意識調査を行い、4,383名から回答を得ました(調査期間は6月23日(木)~6月29日(水))。
調査の結果、大半の学生が就職活動の長期化を問題視するも、その長期化の是正を目的とした日本経済団体連合会が設けた『採用選考に関する企業の倫理憲章』(以下、倫理憲章)については詳しく知らない学生が約4割を占めました。また、企業の採用活動時期については、「統一」と「分散」で見解が分かれました。さらに、これらの調査について学生を文理別で比較したところ、理系学生の方が長期化に対する問題意識が高く、企業の採用活動については「統一」を支持する割合が高くなりました。
1. 学生の65%は就活の長期化を問題視、その割合は理系が文系を上回る
学生に就活長期化は問題であるかを尋ねたところ、全体の65%が長期化を問題視しており、問題視していない学生は10%であることがわかりました。文理別でみると、理系学生は文系学生よりもその割合が高くなっています。
2. 倫理憲章を詳しく知らない学生が43.1%、知っている学生の中では約3分の2が賛成
倫理憲章について学生の賛否を尋ねたところ、最も多かったのは『倫理憲章自体をよく知らない』という回答が43.1%となり、賛否については賛成が39.5%と反対の17.3%の2倍以上という結果になりました。学生は長期化を問題視しながらも倫理憲章自体をよく知らず、知っている学生の中では、約3分の2が賛成であるということがわかりました。
3. 企業の採用活動期間の「統一」「分散」の学生意見は分かれる、理系は46.7%が統一派
長期化する就活において、学生が企業に求める採用活動期間に対する考えを尋ねたところ、企業の採用活動の「統一」「分散」の意見は分かれる結果となりました。文理別でみると、理系学生は文系学生よりも「統一」を望んでいることがわかりました。また学生の見解もそれぞれで、短期間で就活を終了させたい統一派や、自身にとって最適な時期にじっくり就活に取り組みたい分散派に分かれました。
【 レジェンダ・コーポレーションの見解 】
今回の調査から、大半の学生は就活長期化に対して問題視しつつも、倫理憲章による長期化是正策は浸透していないようです。
学生の就活時期に対する意見は、個々の学生が考える『あるべき学生生活』によって分かれ、一部の学生は『大学は勉学のため』と考え、また一部の学生は『大学は就職までの通過点』と考えていることが想定されます。今回の調査から、理系学生は文系学生に比べて企業の採用活動は『統一』を支持している割合が高く、その背景には、『大学は勉学のため』と考え効率的に就活を行いたいという思いが伺えます。
一方で、企業の新卒採用は当該年度の採用目標人数が決められています。新卒採用の目的の1つとして、自社の文化に溶け込みやすいポテンシャル人材を採用することが挙げられます。その人材を受け入れる環境として、一括で教育を行うことができ、受け入れる現場への負担を減らすことができる一括採用が主流となっています。既卒者の採用は入社時期がずれるため、積極的に行っている企業は多くありません。このような背景から、学生は大学卒業までに就活を行わなければなりません。
今、企業はグローバル化を求められ、人材の多様化も受け入れていかざるを得ない状況となっています。企業は、新卒一括採用に捉われず、学生に大学時代は勉学に集中することを推奨し、既卒者の採用を積極的に行うことも1つの長期化是正策に繋がっていくのではないかと考えます。
(マーケティング ディレクター 大捕浩尚)
【 学生アンケート調査概要 2012年新卒 】
調査対象 : 2012年4月入社の就職を希望する学生399,106名
調査方法 : インターネットによる調査(当社アンケートWeb サイトより回答)
調査期間 : 2011年6月23日(木)~6月29日(水)
有効回答数 : 4,383名 (文系2,428名、理系1,955名)
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧ください。
(レジェンダ・コーポレーション http://www.leggenda.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・9月8日)